一年の締めくくりとして、年末のマラソン大会にエントリーしたランナーの皆さん、準備は順調でしょうか。「走り納め」として気持ちよく完走し、新しい年を迎えたいものですが、この時期ならではのハードルも存在します。厳しい寒さや乾燥といった気象条件はもちろんのこと、忘年会シーズンによる生活リズムの乱れなど、年末特有の「気をつけること」がたくさんあるのです。
冬のレースは適切な対策を行えば、体温が上がりすぎず好記録が出やすいと言われています。しかし、準備を怠ると低体温症や脱水症状、思わぬケガに見舞われるリスクも潜んでいます。この記事では、年末のマラソン大会を安全に、そして快適に走るために知っておくべきポイントを網羅的に解説します。初心者の方から経験者の方まで、スタートラインに立つ前にぜひチェックして、万全の状態で本番を迎えてください。
年末マラソン大会参加で気をつけることの最重要点!徹底した「寒さ・体温」対策

年末のマラソン大会において、最も重要かつ基本となるのが寒さ対策です。しかし、ただ厚着をすれば良いというわけではありません。マラソンは激しい運動であり、走り出せば体温は急上昇します。一方で、スタート前の待機時間は極寒です。この「静」と「動」の温度差をどう管理するかが、レースの成否を分けると言っても過言ではありません。ここでは、スタート前からゴール後まで、段階に応じた体温管理のテクニックを詳しく解説していきます。
スタート待機時間の冷えを防ぐ「捨てられる防寒具」の活用
冬のマラソン大会で最も過酷なのは、スタートの号砲が鳴るまでの待機時間です。大規模な大会では、整列してからスタートまでに30分以上、場合によっては1時間近く寒空の下で待たされることがあります。この間に体が芯まで冷えてしまうと、筋肉が硬直し、スタート直後のケガやパフォーマンス低下に直結します。ランニングウェアだけでこの時間を耐えるのは非常に危険です。
そこで有効なのが、スタート直前に脱ぎ捨てることができる防寒具の活用です。具体的には、100円ショップで購入できるレインコートや、自治体指定のゴミ袋に頭と腕を通す穴を開けた簡易ポンチョなどがおすすめです。これらは風を通さず、体温を逃がさないため、見た目以上に高い保温効果を発揮します。また、古くなって捨てる予定のセーターやフリースなどを着用し、スタート地点にある回収ボックス(大会によって設置されている場合)や、給水所のゴミ箱で処分するという方法もあります。
ただし、脱ぎ捨てた衣類が走路に散乱すると、後続のランナーが転倒する原因となり大変危険です。必ず大会運営側が指定した回収場所やゴミ箱に捨てるか、ポケットに小さくたたんで持っておけるような薄手のものを選びましょう。自分の身を守りつつ、マナーを守ることもランナーとしての重要な「気をつけること」の一つです。
走り出してから暑くならない「レイヤリング(重ね着)」の極意
「寒くないように」と厚手の裏起毛ウェアやウインドブレーカーを何枚も重ね着してスタートする方がいますが、これは後半に後悔する原因となります。走り始めて10分もすれば体感温度は上がり、レース中盤には汗だくになってしまうからです。冬の汗は冷たい風にさらされると急激に体温を奪う「汗冷え」の原因となり、体力を消耗させます。
理想的な服装は、「スタート地点に立った時に少し肌寒いと感じる程度」です。基本は、吸汗速乾性に優れた長袖または半袖のインナーに、Tシャツを重ねるスタイルが良いでしょう。さらに調整しやすくするためには、着脱が容易なアームウォーマーの活用が非常に有効です。暑くなれば手首まで下ろし、寒くなれば二の腕まで引き上げることで、走りながら細かく体温調整ができます。
また、お腹が冷えやすい人は、腹巻き機能のある機能性インナーや、薄手のスポーツ用腹巻きを取り入れるのも一つの手です。重要なのは、汗を素早く肌から引き剥がし、ウェアの外へ放出することです。綿(コットン)素材のTシャツは汗を吸って重くなり、乾きにくいため、冬のマラソンでは避けるようにしましょう。
末端の冷えはパフォーマンスの大敵!手袋とネックウォーマー
体の中心部は走ることで温まりますが、指先や耳といった末端部分は血流が行き渡りにくく、冷たいままになりがちです。特に手が冷えすぎると、給水カップがうまく掴めなかったり、靴紐がほどけた際に結び直せなかったりと、レース運びにおいて深刻なトラブルを招くことがあります。そのため、ランニング用の手袋は必須アイテムと言えます。
手袋を選ぶ際は、保温性だけでなく、スマホ操作対応や汗を拭けるパイル地がついているものなど、機能性にも注目しましょう。また、首元を温めるネックウォーマーも効果的です。首には太い血管が通っているため、ここを温めることで温かい血液が全身を巡りやすくなります。暑くなってきたら帽子のように頭に巻いたり、手首に巻いたりと使い道が多様な薄手のタイプがおすすめです。
これらの小物類は、暑くなったらウェアのポケットやウエストポーチに収納できるため、邪魔になりにくいというメリットがあります。ウェア本体を一枚減らしてでも、手袋とネックウォーマーで調整幅を持たせる方が、冬のレースでは快適に走れることが多いのです。
ゴール後の「汗冷え」は危険!速やかな着替えの手順
無事にゴールした後の達成感は格別ですが、ここで気を抜いてはいけません。冬のマラソンで最も風邪を引きやすいのが、ゴール直後のタイミングです。走っている間は高かった体温が、運動を止めた瞬間に急激に低下し始めます。さらに、ウェアが汗で濡れていると気化熱によって体温が奪われ、あっという間に震えが止まらないほどの寒さに襲われます。
ゴールしたら、まずは完走タオルや持参したバスタオルを羽織り、風を遮断しましょう。そして、できるだけ早く更衣室へ移動し、濡れたウェアをすべて脱ぐことが最優先です。この時、Tシャツだけでなく、汗を吸った下着や靴下まで完全に着替えることが重要です。濡れたものが肌に触れている限り、体温低下は止まりません。
着替え終わったら、ダウンジャケットなどの保温性の高い上着を着て、温かい飲み物を摂取しましょう。大会会場では更衣室が混雑していたり、屋外のテントだったりすることもあります。スムーズに着替えられるよう、着替えの衣類は順番にまとめておき、大きめのバスタオルをポンチョのように使える準備をしておくと安心です。
意外と知らない冬の落とし穴!「隠れ脱水」と「皮膚トラブル」を防ぐ

冬は夏に比べて汗をかいている自覚が薄いため、水分補給がおろそかになりがちです。しかし、空気の乾燥した冬こそ、体からは水分が失われています。また、乾燥は肌トラブルの原因ともなり、レース中の集中力を削ぐ要因になります。ここでは、見落としがちな体のケアについて解説します。
冬でも脱水症状?喉が渇かなくても給水が必要な理由
「冬だから脱水症状にはならないだろう」という考えは大きな間違いです。冬のマラソンでは、白い息に見られるように、呼気から多くの水分が蒸発しています。さらに、寒さでトイレが近くなり、尿として水分が排出される回数も増える傾向にあります。これに加え、寒さで喉の渇きを感じるセンサーの感度が鈍るため、自覚症状がないまま体内の水分量が低下してしまう「隠れ脱水」に陥りやすいのです。
脱水状態になると血液がドロドロになり、心拍数の上昇や疲労感の増大を招きます。最悪の場合、足がつりやすくなったり、めまいを起こしたりすることもあります。これを防ぐためには、「喉が渇いた」と感じる前に給水することが鉄則です。
各給水所では、一口でも良いので必ずスポーツドリンクや水を口に含んでください。体が冷えるのを嫌がって冷たい飲み物を避ける人もいますが、口に含んで少し温めてから飲み込むなどの工夫をして、水分摂取を絶やさないようにしましょう。レース前日から意識的に水分(ウォーターローディング)を摂っておくことも、当日の脱水を防ぐために有効です。
乾燥した空気から肌を守る!ワセリンでの擦れ対策
冬の乾燥した空気は、ランナーの肌にとって大敵です。湿度が低い環境で長時間走り続けると、ウェアと肌が擦れる部分の摩擦が大きくなり、痛みが生じやすくなります。特に男性の場合は乳首、男女問わず股(内太もも)や脇の下、バックパックを背負う場合は肩周りなどが擦れて出血してしまうことも珍しくありません。
こうしたトラブルを防ぐために必須なのが「ワセリン」です。レースの朝、着替える前に、擦れやすい部分へたっぷりとワセリンを塗り込んでおきましょう。ワセリンが潤滑油の役割を果たし、皮膚へのダメージを大幅に軽減してくれます。足の指や裏に塗ることで、マメの予防にもなります。
最近では、スティックタイプで手を汚さずに塗れる商品や、スポーツ専用の皮膚保護クリームも販売されています。お風呂に入った時に傷口がしみて悲鳴を上げる……といった事態にならないよう、事前のひと手間を惜しまないようにしてください。
唇や手のひび割れもストレスに?細部まで行う保湿ケア
肌の擦れだけでなく、顔や手などの露出部分の乾燥ケアも忘れてはいけません。冷たい風を受けながら走り続けると、唇が乾燥して割れてしまったり、頬がカサカサになったりと、不快感が増してレースへの集中力を削ぐことがあります。特に唇が切れてしまうと、給水のたびに痛みを感じたり、呼吸がしづらくなったりする原因にもなります。
スタート前には、UVカット効果のあるリップクリームを厚めに塗っておきましょう。また、顔や手には保湿力の高いクリームを塗り、肌のバリア機能を高めておくことをおすすめします。冬の紫外線は夏ほど強くないと思われがちですが、長時間屋外にいるマラソンでは肌へのダメージが蓄積します。日焼け止めと保湿を兼ねたケアを行うことが、レース後の肌トラブルを防ぐためにも重要です。
忘年会シーズンをどう乗り切る?レースに向けた「食事・飲酒」の調整術

年末のマラソン大会に参加する上で、最大の敵と言えるかもしれないのが「忘年会シーズン」です。仕事の付き合いや友人との集まりが増え、どうしても生活リズムが乱れがちになります。しかし、アルコールや暴飲暴食はランナーの体にとって大きな負担となります。ここでは、楽しい年末のイベントと大会へのコンディション調整を両立させるためのポイントをお伝えします。
アルコールがランナーの体に与える影響と疲労回復の遅れ
「お酒は百薬の長」とも言われますが、マラソン大会直前のランナーにとっては、デメリットの方が大きいのが現実です。アルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上の水分を体から排出してしまいます。これにより、体が慢性的な脱水状態になりやすく、筋肉の柔軟性が低下してケガのリスクが高まります。
さらに深刻なのが、肝臓への負担です。肝臓はアルコールの分解だけでなく、エネルギーの貯蔵や疲労物質の処理を行う重要な臓器です。アルコール分解に肝臓が忙殺されると、トレーニングの疲れが抜けにくくなり、睡眠の質も低下します。結果として、大会当日に体が重い、力が入らないといったコンディション不良を招いてしまうのです。
もちろん「禁酒」が理想ですが、付き合いなどで完全に断つのが難しい場合もあるでしょう。その場合は、少なくともレースの3日前からはアルコールを控える、あるいはノンアルコールビールで代用するなど、肝臓を休ませる期間を設けることが、完走への近道となります。
飲み会が避けられない時の賢い振る舞い方とメニュー選び
どうしても断れない忘年会に参加する場合でも、工夫次第でダメージを最小限に抑えることは可能です。まず心がけたいのは、「お酒と同量の水を飲む」ことです。これにより、アルコールの血中濃度の上昇を抑え、脱水を防ぐ効果が期待できます。
おつまみの選び方も重要です。唐揚げやフライドポテトなどの脂っこい揚げ物は消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけます。代わりに、枝豆、冷奴、刺身、焼き鳥(塩)、サラダなど、高タンパクで低脂質なメニューを積極的に選びましょう。特に、ビタミンB1を含む豚肉や豆類は、アルコールの分解を助け、疲労回復にも効果的です。
そして何より、「今日は大会前だから」と周囲に宣言してしまうのも一つの手です。そうすれば、無理にお酒を勧められることも減りますし、早めに切り上げて帰宅しやすくなります。周囲の理解を得ながら、自分の体を守る行動を心がけましょう。
胃腸の負担を減らす!レース1週間前からの食事コントロール
レースが近づいてきたら、食事の内容を少しずつ「本番モード」に切り替えていきましょう。特にレース1週間前からは、胃腸の調子を整えることを最優先にします。刺激の強い激辛料理や、消化の悪い脂っこい食事は避け、消化の良い和食中心のメニューにするのがおすすめです。
また、生もの(刺身や生牡蠣など)も、食中毒のリスクを考えるとレース直前は避けた方が無難です。万が一、お腹を壊してしまうと、これまでのトレーニングが無駄になってしまいます。「年末だから」と豪華な食事を楽しむ機会も多いですが、大会が終わるまでは少し我慢し、レース後の「ご褒美」として取っておくのが賢明です。
食物繊維の摂りすぎにも注意が必要です。普段は健康に良い食物繊維ですが、レース直前に大量に摂ると、腸内にガスが溜まりやすくなり、走っている最中の腹痛やおならの原因になることがあります。大会前日や当日は、根菜類や海藻類を控えめにし、うどんやお餅などのエネルギーになりやすい炭水化物を中心に摂るようにしましょう。
年末の忙しさで乱れがちな睡眠時間を確保するタイムマネジメント
12月は仕事の納期、大掃除、年賀状の準備など、やるべきことが山積みで、ついつい睡眠時間を削ってしまいがちです。しかし、睡眠不足は集中力の低下や免疫力のダウンを招き、風邪を引きやすくなる原因となります。体調不良でスタートラインに立てないことほど悔しいことはありません。
大会に向けて、意識的に「睡眠ファースト」の生活リズムを作りましょう。例えば、夜更かしして行う作業を朝型に切り替える、スマートフォンの使用時間を制限して早めに布団に入るなど、小さな工夫の積み重ねが大切です。もし平日に十分な睡眠が取れない場合は、休日に長めの睡眠を取るなどして、睡眠負債を溜め込まないように調整してください。
十分な睡眠は、傷ついた筋肉を修復し、当日のパフォーマンスを最大限に引き出すための最強の準備です。忙しい時期だからこそ、時間をコントロールし、体を休める時間を確保することに全力を注いでください。
レース当日のパフォーマンスを最大化する「直前準備」と「行動計画」

いよいよレース当日。ここまでの準備を結果に繋げるためには、当日の朝の過ごし方が鍵を握ります。食事のタイミングやトイレ対策、ウォーミングアップなど、当日の流れをシミュレーションしておきましょう。
エネルギー切れを防ぐ!前日と当日の炭水化物摂取のコツ
フルマラソンなどの長距離走では、体内に貯蔵されたエネルギー(グリコーゲン)が枯渇すると、足が動かなくなる「ハンガーノック」状態になります。これを防ぐために、前日から炭水化物を多めに摂る「カーボローディング」を意識しましょう。ただし、極端に量を増やすと胃もたれの原因になるため、いつもの食事のご飯やパンの量を少し増やす程度で十分です。
当日の朝食は、スタート時間の3〜4時間前までに済ませるのが鉄則です。消化時間を確保し、レース中に胃に血液が集まるのを防ぐためです。メニューは、おにぎり、お餅、カステラ、バナナなど、消化が良くエネルギー変換効率の良いものがベストです。油分や食物繊維が多いものは避けましょう。
スタート1時間前〜30分前には、エネルギーゼリーなどで最後の補給を行います。これにより、スタート直後から血糖値を安定させ、スムーズに走り出すことができます。早起きしてしっかり食べることも、完走するための重要な戦略です。
寒さで硬くなった体をほぐす入念な動的ストレッチ
冬の朝は筋肉や関節が冷えて硬くなっており、いきなり走り出すと肉離れやアキレス腱炎などのケガに繋がります。また、体が動かない状態で無理にペースを上げようとすると、心肺機能にも急激な負担がかかります。
スタート前には、必ずウォーミングアップを行いましょう。この時、じっくり伸ばす「静的ストレッチ」よりも、体を動かしながら関節の可動域を広げる「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」が効果的です。肩甲骨を回す、股関節を大きく回す、軽くジャンプするなどして、体の深部体温を上げ、筋肉を目覚めさせます。
ただし、アップで汗をかきすぎると、その後の待機時間で冷えてしまうので注意が必要です。ウェアを着た状態でじんわり体が温まる程度にとどめ、保温を維持したままスタート位置へ向かうのがポイントです。
トイレの混雑や整列時間を計算に入れた早めの会場入り
マラソン大会当日の朝は、想像以上に時間が早く過ぎていきます。特に注意が必要なのがトイレです。数千人、数万人が参加する大会では、仮設トイレに長蛇の列ができ、30分以上待つこともザラにあります。寒さで尿意を催しやすい冬場はなおさらです。
「トイレに並んでいてスタート時間に遅れた」という失敗を防ぐためにも、会場入りは余裕を持って行いましょう。スタートの1時間半〜2時間前には会場に到着し、着替えや荷物預けを済ませておくのが理想です。
また、スタート整列の締め切り時間も厳守する必要があります。大きな大会では、スタート地点までの移動に時間がかかることもあります。会場マップやタイムスケジュールを事前に確認し、逆算して行動することで、焦らずリラックスしてスタートを迎えることができます。
思わぬケガやアクシデントを回避するために気をつけること

最後に、レース中に起こりうるアクシデントへの対処法を確認しておきましょう。冬ならではのリスクを理解しておくことで、いざという時に冷静な判断ができます。
低体温症の初期症状を見逃さないためのセルフチェック
雨天のレースや強風の日、あるいは後半に失速して歩いてしまった時などに恐ろしいのが低体温症です。体温が下がりすぎると、脳や筋肉の機能が低下し、生命の危険にも関わります。
初期症状としては、「激しい震えが止まらない」「歯がかちかち鳴る」「手先がうまく動かせない」などが挙げられます。さらに進行すると、震えが止まり、意識がぼんやりしたり、真っ直ぐ走れなくなったりします。もしレース中に震えが止まらないなどの異常を感じたら、無理をせずに近くのスタッフに助けを求めるか、リタイアを選択する勇気も必要です。健康であってこそのマラソンであることを忘れないでください。
路面凍結や強風など冬特有のコースコンディションへの備え
年末の大会では、朝方の気温低下により、路面が凍結している箇所があるかもしれません。特に日陰、橋の上、給水所の周辺(こぼれた水が凍るため)は滑りやすくなっています。足元に注意し、マンホールや白線の上など滑りやすい場所を避けて走るようにしましょう。
また、冬は「空っ風」と呼ばれる強い北風が吹くこともあります。向かい風では無理にペースを維持しようとせず、集団の後ろについて風除けを利用するなど、エネルギーを温存する走りを心がけましょう。逆に追い風の時は、知らず知らずのうちにペースが上がりすぎてしまうことがあるので、時計を見て冷静にペースを管理することが大切です。
「走り納め」の気負いに注意!オーバーペースを防ぐメンタル管理
「今年最後のレースだから自己ベストを出したい」「良い形で一年を締めくくりたい」という思いが強すぎると、アドレナリンが出てスタート直後からオーバーペースになりがちです。しかし、マラソンは30km以降が本当の勝負。前半の貯金は後半の借金になるとよく言われます。
特に年末は練習不足の状態で参加する人も多く、前半飛ばしすぎると後半に大失速するリスクが高まります。「最初の5kmはウォーミングアップ」くらいの軽い気持ちで入り、自分の設定したペースを淡々と守ることが、結果的に満足のいく「走り納め」に繋がります。周囲のランナーのスピードや、お祭りムードの雰囲気に飲まれないよう、冷静なメンタルを保ちましょう。
まとめ

年末のマラソン大会参加において気をつけることを、寒さ対策から当日の行動まで幅広くご紹介しました。
ポイントを振り返ると、まずは「徹底した防寒対策と温度調整」です。待機中の「捨てられる防寒具」と、走り出してからの「汗冷え対策」がカギとなります。次に、冬でも油断できない「隠れ脱水と皮膚トラブル」への備え。そして、年末ならではの「忘年会シーズンの食事・飲酒・睡眠管理」で、万全の体調を整えることが重要です。
忙しい師走の時期に大会へ向けて準備をすること自体が、すでに素晴らしいチャレンジです。準備不足や体調不良で悔しい思いをしないよう、今回ご紹介した内容を参考にしっかりと対策を行ってください。寒さに負けず、笑顔でゴールテープを切り、最高の一年の締めくくりができることを応援しています。



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