健康維持やダイエット、あるいは自分への挑戦として、マラソンやランニングを始める女性が増えています。風を切って走る爽快感や、ゴールした時の達成感は格別なものです。しかし、いざ走り始めようとすると「女性ならではの悩み」や「何に気を付ければいいのかわからない」という不安が出てくることも少なくありません。
男性とは体のつくりが違うため、女性ランナーには特有の注意点があります。体調の波、紫外線による肌への影響、安全面での防犯対策など、知っておくべきポイントは多岐にわたります。これらを事前に把握し、適切な対策をとることで、トラブルを未然に防ぎ、より快適にランニングライフを楽しむことができるようになります。
この記事では、これからマラソンを始める方や、走り始めたばかりの女性ランナーが「気を付けること」をテーマに、体調管理からウェア選び、防犯、美容まで、幅広く解説していきます。不安を解消して、笑顔で走り続けるためのヒントを見つけてください。
まずは自分の体を守る!女性ランナーの体調管理

マラソンは体に大きな負荷がかかるスポーツです。特に女性はホルモンバランスの変化などにより、体調がデリケートに変化しやすい傾向があります。「健康のために始めたのに、逆に体を壊してしまった」ということにならないよう、まずは体の内側からのケアと管理についてしっかり理解しておきましょう。
無理は禁物!「生理」との付き合い方
女性ランナーにとって避けて通れないのが、生理(月経)との付き合い方です。生理中はホルモンバランスの影響で、体が重く感じたり、腹痛や頭痛が起きたりすることがあります。また、精神的にもイライラしたり落ち込んだりしやすくなる時期です。この時期に無理をして激しいトレーニングを行うと、体調を悪化させるだけでなく、貧血のリスクも高まります。
生理中のランニングは「絶対にダメ」というわけではありませんが、ペースを落としたり、距離を短くしたりして、自分の体と相談しながら行うことが大切です。無理に走らず、ウォーキングに切り替えたり、ストレッチ中心のメニューにしたりするのも良い選択です。「休むこともトレーニングのうち」と割り切って、リラックスして過ごすことも重要です。
また、ランニング中の経血漏れや蒸れが気になる場合は、スポーツ用の生理用品を活用しましょう。最近では、吸水ショーツや月経カップなど、ランナーに支持されているアイテムも増えています。ナプキンを使用する場合は、ズレにくい羽付きタイプを選び、スパッツなどでしっかり固定すると安心です。股擦れを防ぐために、デリケートゾーン周辺にワセリンを塗っておくのも効果的な対策の一つです。
もしマラソン大会の日程が生理と重なってしまいそうで不安な場合は、婦人科に相談して低用量ピルなどで周期を調整する方法もあります。大会直前ではなく、数ヶ月前から余裕を持って医師に相談することをおすすめします。
スタミナ不足の原因かも?「貧血」に注意
ランニングをしていると「すぐに息が切れる」「体がだるくて足が重い」と感じることはありませんか?それはもしかすると「貧血」が原因かもしれません。特に女性は毎月の生理で鉄分が失われるため、男性よりも貧血になりやすい傾向があります。さらに、ランニング特有の事情として、着地の衝撃で足裏の赤血球が壊される「溶血性貧血」や、発汗によって鉄分が体外へ排出されることも要因となります。
貧血状態のまま走り続けると、酸素を全身に運ぶ能力が低下するため、パフォーマンスが上がらないだけでなく、日常生活でもめまいや立ちくらみを引き起こす危険があります。「体力がつかない」と自分を責める前に、まずは貧血の可能性を疑ってみましょう。健康診断の血液検査でヘモグロビン値をチェックするのが確実です。
対策としては、食事で鉄分を意識的に摂取することが基本です。レバーや赤身の肉、魚に含まれる「ヘム鉄」は吸収率が高いのでおすすめです。また、ほうれん草やひじきなどの植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」も、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ることで吸収率がアップします。食事だけで補うのが難しい場合は、サプリメントを補助的に活用するのも良いでしょう。
美容の大敵!「紫外線」対策は季節を問わず
屋外を長時間走るマラソンにおいて、紫外線対策は美容面だけでなく、疲労軽減の観点からも非常に重要です。紫外線は肌のシミやシワの原因になるだけでなく、目から入ることで脳がストレスを感じ、体全体の疲労感を増幅させると言われています。「夏だけ気をつければいい」と思っていると、春や秋、冬の紫外線によって知らぬ間にダメージが蓄積されてしまいます。
顔や首、腕など露出している部分には、汗に強いウォータープルーフタイプの日焼け止めをしっかり塗りましょう。ランニング中は汗を大量にかき、タオルで顔を拭くことも多いため、こまめな塗り直しが必要です。特に耳の後ろや首の後ろ、ふくらはぎの裏などは塗り忘れやすいので注意してください。
日焼け止めだけでなく、身に着けるアイテムでの物理的な遮断も効果的です。つばの広いランニングキャップは顔への直射日光を防ぎ、サングラスは目への紫外線ダメージを大幅にカットします。アームカバーやフェイスカバーも、日焼けを防ぐ強力な味方です。最近のウェアやグッズには、吸汗速乾性とUVカット機能を兼ね備えた優秀なものが多いため、これらを上手に組み合わせて肌を守りましょう。
曇りの日や冬場であっても紫外線は降り注いでいます。一年を通して対策を習慣化することが、長く美しく走り続けるための秘訣です。
快適に走るための「ウェア・下着」選びのポイント

ランニングを始めるとき、手持ちのTシャツやジャージで済ませてしまう方もいるかもしれません。しかし、機能的なウェアや適切な下着を選ぶことは、快適に走るためだけでなく、怪我の予防や体のラインを守るためにも非常に大切です。ここでは女性ランナーが特にこだわりたいウェア選びのポイントを紹介します。
バストを守る「スポーツブラ」は必須アイテム
女性ランナーにとって最も重要なアイテムの一つが「スポーツブラ」です。「胸が小さいから大丈夫」「普段のブラジャーで十分」と考えているなら、それは大きな間違いです。ランニング中のバストは、着地の衝撃で上下左右に激しく揺さぶられます。この揺れは走りにくいだけでなく、バストを支えている「クーパー靭帯」という組織を傷つける原因になります。
クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりしてしまうと、自然に元に戻ることはありません。これがバストの下垂(垂れてしまうこと)につながります。バストの大きさに関わらず、ランニングをする際は必ずスポーツブラを着用しましょう。ランニング専用のスポーツブラは、揺れを抑えるサポート力が強く設計されています。
選び方のポイントは、試着をしてフィット感を確認することです。アンダーバストがしっかり固定されているか、肩紐が食い込まないか、腕を振った時に擦れないかをチェックしてください。ハイサポートタイプ(揺れをしっかり抑えるタイプ)を選ぶのが基本ですが、締め付けが苦しすぎるものは呼吸を妨げるので避けましょう。
また、素材は吸汗速乾性の高いものを選びましょう。汗をかいたまま長時間過ごすと、汗冷えや肌荒れの原因になります。自分に合ったスポーツブラを見つけることで、揺れを気にせず走りに集中できるようになります。
季節に合わせたウェア選びで冷えと暑さを対策
マラソンは屋外で行うスポーツなので、気候や気温の影響をダイレクトに受けます。快適に走り続けるためには、季節に応じたウェア選びが欠かせません。基本となるのは「重ね着(レイヤリング)」の考え方です。
暑い夏場は、通気性と吸汗速乾性に優れた素材を選びましょう。熱がこもらないように、メッシュ素材の一部使いや、背中が開いたデザインのウェアも人気です。ただし、先述の通り紫外線対策も必要なので、薄手の長袖インナーやアームカバーを組み合わせる工夫も有効です。色は白などの淡い色の方が熱を吸収しにくいですが、透け防止やUVカット効果を考えると濃い色を選ぶのも一つの手です。
一方、寒い冬場は防寒対策が必須ですが、走り出すと体温が上がるため「着込みすぎ」には注意が必要です。厚手のアウター1枚で済ませるのではなく、吸汗速乾性のあるインナー、保温性のあるミドルウェア、風を防ぐウィンドブレーカーといったように薄手のものを重ねるのがおすすめです。暑くなったら脱いで腰に巻けるような薄手の上着は重宝します。
また、意外と盲点なのが「お腹の冷え」です。冬場や風の強い日は、お腹が冷えて腹痛を起こすことがあります。腹巻き付きのタイツや、お腹まで隠れる丈のインナーを選ぶなどして対策しましょう。首、手首、足首の「3つの首」をネックウォーマーや手袋で温めるだけでも、体感温度は大きく変わります。
シューズ選びだけじゃない!ソックスやタイツの重要性
ランニングシューズ選びに時間をかける人は多いですが、ソックスやタイツにも同じくらい気を配るべきです。これらは足への負担を軽減し、怪我を予防するための重要なギアとなります。
ランニング用のソックスは、一般的な靴下とは機能が全く異なります。足裏のアーチ(土踏まず)をサポートして疲労を軽減する機能や、指先やかかとの生地を厚くしてマメができにくい構造になっています。また、滑り止めがついているものは靴の中での足のズレを防ぎ、爪のトラブル防止にも役立ちます。5本指ソックスは指同士の摩擦が防げるため、指のマメに悩む方には特におすすめです。
ランニングタイツ(スパッツ)も、単なる防寒着ではありません。筋肉の揺れを抑えて疲労を軽減するコンプレッション機能や、膝や腰の関節をサポートするテーピング機能を持った高機能タイツが多く販売されています。初心者ほど筋力が不足していることが多いため、膝の痛みを予防するためにサポート機能付きのタイツを着用するのは非常に有効です。
選び方のコツ
タイツはサイズ選びが重要です。緩すぎるとサポート効果が得られず、きつすぎると血流が悪くなります。可能であれば試着をして、膝の位置が合っているか、締め付け具合が適切かを確認しましょう。
安全第一!ランニング中の防犯とトラブル回避

女性が一人でランニングをする場合、残念ながら防犯面でのリスクを考慮しなければなりません。特に仕事終わりの夜間に走る場合や、人通りの少ないコースを選ぶ場合は注意が必要です。自分の身は自分で守る意識を持ち、安全対策を徹底しましょう。
夜間のランニングはここに注意
夜間のランニングは、日焼けを避けられる、涼しいといったメリットがありますが、視界が悪くなり、周囲からの視認性も低下するため、事故や犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。まず基本となるのは、明るく人通りの多いコースを選ぶことです。街灯が整備されている大通りや、ランナーが多く集まる公園などを選び、暗い路地や死角の多い場所は避けましょう。
また、ウェアは黒っぽい色ではなく、白や蛍光イエロー、ピンクなど、暗闇でも目立つ明るい色のものを着用してください。さらに、反射材(リフレクター)がついたウェアやシューズを選んだり、反射タスキやLEDライトのアームバンドを身に着けたりすることで、車や自転車、歩行者に自分の存在を早く気付いてもらうことができます。
走る時間帯やルートを固定化しないことも、防犯対策の一つです。「毎週〇曜日の〇時にあそこを走っている」と特定されると、待ち伏せなどのリスクが高まります。日によってコースを変えたり、時間をずらしたりする工夫も大切です。
「ながら走り」は危険?イヤホンの使い方と周囲への配慮
音楽やラジオを聴きながら走るのは、モチベーションアップや退屈しのぎに効果的です。しかし、イヤホンで耳を塞いでしまうと、周囲の音が聞こえなくなり、非常に危険です。後ろから近づいてくる車や自転車の音、不審者の足音などに気づくのが遅れ、重大な事故やトラブルにつながる恐れがあります。
特に夜間や交通量の多い場所では、完全に耳を塞ぐタイプのイヤホン(カナル型など)の使用は避けた方が賢明です。どうしても音楽を聴きたい場合は、以下の方法を検討してください。
- 骨伝導イヤホンを使用する:耳の穴を塞がずに音を伝えるため、周囲の環境音も聞き取ることができます。
- 片耳だけ装着する:車道側ではない方の耳だけにイヤホンをつけ、もう片方は周囲の音を聞けるようにしておきます。
- 音量を下げる:周囲の会話や物音が聞こえる程度の音量に抑えます。
自分の世界に入り込みすぎず、常に周囲の状況にアンテナを張っておくことが安全確保につながります。
いざという時のために持っておくべきもの
どんなに注意していても、予期せぬトラブルに遭遇することはあります。万が一の事態に備えて、最低限の防犯・防災グッズを持って走ることをおすすめします。
まず、防犯ブザーです。最近は小型で軽量なものや、ウェアに取り付けやすいカラビナ付きのものが安価で手に入ります。不審者に遭遇した時や、怪我をして動けなくなった時に、大きな音で周囲に危険を知らせることができます。すぐに使える場所に身に着けておくことが重要です。
次に、小銭や電子マネーです。途中で喉が渇いた時の飲み物代としてはもちろん、体調不良で走れなくなった時に電車やタクシーで帰るための資金になります。スマートフォンも連絡手段や地図として必須ですが、電池切れには注意しましょう。
さらに、身分証明書や緊急連絡先カードを携帯しておくと、意識を失うような事故や病気の際にスムーズな対応が期待できます。「ロードID」のような手首に巻くタイプのIDタグも販売されています。
きれいに走り続けたい!美容とケアの豆知識

「走ると老ける」なんて噂を耳にして不安になったことはありませんか?適切なケアを怠ると、紫外線や乾燥、揺れなどの影響で美容面でのマイナスが生じる可能性はゼロではありません。しかし、正しいケアを行えば、血行が良くなり、代謝も上がって、むしろ健康的な美しさを手に入れることができます。
汗や摩擦による「肌トラブル」を防ぐスキンケア
ランニング中は大量の汗をかきますが、この汗を放置すると肌荒れやあせもの原因になります。また、ウェアと肌が擦れることによる摩擦も肌トラブルの元です。走る前には、摩擦が起きやすい脇の下、ブラジャーのアンダーライン、内太ももなどにワセリンを塗っておくと、保護膜となって皮膚を守ってくれます。
走り終わった後は、できるだけ早くシャワーを浴びて汗や汚れを落としましょう。すぐにシャワーを浴びられない場合は、汗拭きシートなどで優しく汗を拭き取り、清潔な服に着替えることが大切です。ゴシゴシ擦ると肌を傷めるので、優しく押さえるように拭くのがポイントです。
洗顔後は、いつも以上に念入りな保湿ケアを行ってください。汗とともに肌の水分も蒸発しやすくなっているため、化粧水や乳液で水分と油分を補いましょう。特に冬場は乾燥が激しいので、高保湿のクリームなどでしっかり蓋をすることを心がけてください。
崩れない「ヘアスタイル」とメイクのコツ
「走っている最中に髪がバサバサになる」「汗でメイクがドロドロになる」といった悩みも女性ランナーにはつきものです。おしゃれも楽しみながら走るために、崩れにくい工夫を取り入れましょう。
ヘアスタイルは、揺れで崩れないようにしっかり固定するのが基本です。ポニーテールにする場合は、結び目を高めにすると走るリズムに合わせて揺れやすくなるため、低めの位置で結ぶか、お団子ヘアにして固定すると邪魔になりません。前髪が顔にかかるとストレスになるので、ヘアバンドやピンで留めるか、ランニングキャップの中にしまってしまうのも手です。編み込みを取り入れると、崩れにくく見た目もおしゃれになります。
メイクに関しては、ウォータープルーフタイプのアイテムが必須です。特に眉毛は汗で消えやすいため、眉ティントやコート剤を活用すると良いでしょう。ベースメイクは厚塗りを避け、UVカット効果のあるBBクリームや日焼け止め下地を使い、薄づきに仕上げる方が崩れ方が汚くなりません。目元のメイクもパンダ目になりやすいので、マスカラやアイライナーは汗・皮脂に強いタイプを選びましょう。
まつげエクステやアートメイクを利用するランナーも増えています。メイク直しの手間が省け、すっぴんでも自信を持って走れるため、検討してみるのも良いかもしれません。
ランニング後のリカバリーで美脚を目指す
「走ると足が太くなる」と心配する方もいますが、これは筋肉が張った状態を放置してしまうことが一因の場合があります。しなやかで引き締まった美脚を目指すなら、ランニング後のケア(リカバリー)が非常に重要です。
走り終わったら、まずはクールダウンとして軽いウォーキングを行い、心拍数を徐々に戻します。その後、使った筋肉をゆっくり伸ばす静的ストレッチを入念に行いましょう。特にふくらはぎ、太ももの前側と裏側、お尻周りの筋肉をしっかりほぐすことで、疲労物質の排出を促し、筋肉の凝り固まりを防ぎます。
お風呂上がりなど血行が良い時に、マッサージを行うのも効果的です。足首からふくらはぎ、膝裏、太ももの付け根に向かって、リンパを流すように優しくさすり上げましょう。フォームローラーなどのアイテムを使って筋膜リリースを行うのもおすすめです。
適切なケアを行うことで、筋肉の柔軟性が保たれ、怪我の予防になるだけでなく、むくみが解消されて足のラインがすっきりします。
大会に出るなら知っておきたい!当日のトイレと準備

練習を積み重ね、いよいよマラソン大会に参加するとなった時、女性ランナーが最も心配することの一つが「トイレ問題」です。大会当日は数千人、数万人が集まるため、想像以上にトイレが混雑します。スタート前に慌てないための対策と、当日の準備について解説します。
誰もが悩む「トイレ問題」の傾向と対策
マラソン大会の朝、会場のトイレには長蛇の列ができます。特に女性用トイレは個室数が限られていることが多く、待ち時間が30分以上になることも珍しくありません。「並んでいる間にスタート時間が迫ってきて焦った」という経験談はよく聞かれます。
対策としては、まず「会場に早めに到着すること」が大前提です。そして、会場マップを事前に確認し、メイン会場から少し離れた場所にあるトイレや、更衣室近くのトイレなど、比較的空いていそうな場所を探しておきましょう。駅のトイレも混雑しますが、会場最寄り駅の「一つ手前の駅」で済ませておくという裏技もあります。
水分摂取のコントロールも重要です。脱水を恐れて水を飲みすぎると、当然トイレが近くなります。スタートの数時間前まではしっかり水分を摂り、1時間前くらいからは口を湿らせる程度にして、飲みすぎないように調整します。カフェイン入りのコーヒーや緑茶は利尿作用があるため、当日の朝は控えた方が無難です。
また、レース中にもトイレに行きたくなる可能性はあります。コース上の仮設トイレの場所も、コースマップで事前にチェックしておくと精神的に安心です。
スタート前の冷え対策と待ち時間の過ごし方
大規模なマラソン大会では、荷物を預けてからスタートの号砲が鳴るまで、1時間以上整列して待機しなければならないことがあります。冬場の大会では、この待ち時間に体が冷え切ってしまい、トイレが近くなったり、筋肉が固まって動かなくなったりすることがあります。
この「待ち時間の冷え」を防ぐために、使い捨ての防寒着を用意しましょう。100円ショップで売っているレインコートや、大きなゴミ袋に穴を開けてかぶる簡易ポンチョが便利です。これらはスタート直前まで着用し、走り出して体が温まったら、コース上の給水所にあるゴミ箱などに捨てることができます(※大会のルールに従って捨ててください)。
また、カイロをお腹や腰に貼っておくのも有効です。ただし、走り出して暑くなったら剥がせるようにしておきましょう。アームウォーマーや手袋など、着脱しやすいアイテムで温度調節ができるようにしておくことが、快適なスタートを切るための鍵です。
完走後の着替えとケアアイテム
ゴール後は汗が冷えて急激に体温が下がります。風邪を引かないように、タオルや着替えはすぐに取り出せるように準備しておきましょう。更衣室も混雑が予想されるため、さっと着替えられるワンピースタイプの服や、ゆったりした服を選ぶと楽です。
汗を拭くためのボディシートは大判で厚手のものが使いやすくておすすめです。顔のメイクが崩れている場合は、メイク落としシートもあると便利です。また、長時間紫外線を浴びた肌は乾燥しているので、化粧水ミストや保湿クリームで応急処置をしておきましょう。
足の疲れを癒やすために、着圧ソックス(リカバリーソックス)や、足裏を刺激するボールなどを持っていくのも良いアイデアです。帰りの靴は、足がむくんでいても履きやすいサンダルや、ゆとりのあるスニーカーを用意しておくと快適に帰宅できます。
まとめ:女性ならではの対策をして、笑顔でマラソンを楽しもう!
マラソンは誰でも気軽に始められるスポーツですが、女性が安全に、そして健康的に続けるためには、いくつか気を付けるべきポイントがあります。生理や貧血といった体調面、スポーツブラや紫外線対策といった装備面、そして夜間の防犯対策など、これらを知っているかどうかで、ランニングの快適さは大きく変わります。
今回ご紹介した内容は、どれも基本的なことですが、長く走り続けるためには欠かせない要素ばかりです。最初は全てを完璧にしようとする必要はありません。まずは「スポーツブラを着ける」「夜は明るい服を着る」といったできることから実践してみてください。
自分の体と向き合い、適切なケアと準備を行うことで、マラソンはもっと楽しく、もっと自由なものになります。不安を解消して、心も体もリフレッシュできる素晴らしいランニングライフを送ってくださいね。





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