マラソンや日々のランニングで、水分補給用のボトルやスマートフォン、着替えなどを持ち運びたいと考えたことはありませんか。そんな時に便利なのが「マラソン用バックパック」です。一般的なリュックサックとは異なり、走る動作を邪魔しないための工夫が凝らされています。
しかし、いざ選ぼうとすると、容量や形状、ブランドの多さに迷ってしまう方も少なくありません。自分の走るスタイルに合わないものを選んでしまうと、走行中に荷物が揺れてストレスになったり、肩や腰を痛めてしまったりする原因にもなります。
この記事では、マラソン用バックパックを選ぶ際のポイントや、快適に走り続けるための機能について詳しく解説します。これからバックパックを導入しようとしている初心者の方から、買い替えを検討している経験者の方まで、ぜひ参考にしてください。
マラソン用バックパックを選ぶ際にチェックすべき基本項目

マラソン用バックパックを選ぶ際に最も大切なのは、自分の走る目的と体格に合っているかどうかを確認することです。ランニングは上下運動が激しいため、身体との一体感がなければ走りに集中することができません。ここでは、まず確認しておきたい基本的なポイントを整理していきます。
身体にフィットするベスト型の特徴
最近のマラソン用バックパックの主流は、肩から胸にかけてのストラップが幅広くなっている「ベスト型」と呼ばれるタイプです。これは衣類のベストを着るような感覚で装着できるのが特徴で、荷物の重さを上半身全体で分散して支えることができます。
ベスト型は、一般的なリュックサックに比べて背中との密着度が高いため、走行中の上下左右の揺れを最小限に抑えることができます。特にスピードを出して走る場面や、長距離を走る際には、この安定感が疲労軽減に大きく貢献します。
また、前面にポケットが多く配置されているモデルが多く、走りながらでもスマートフォンや補給食、水分をスムーズに取り出すことが可能です。身体の前後の重量バランスを整えやすいことも、ベスト型が多くのランナーに支持される理由の一つと言えます。
選ぶ際は、肩周りや脇の下が窮屈ではないか、逆に隙間が空きすぎていないかをチェックしましょう。試着する際は、実際に走る時と同じようなウェアを着用した状態で確認するのが理想的です。
自分の体格に合ったサイズ選びの重要性
マラソン用のバックパックには、洋服と同じように「S・M・L」といったサイズ展開があるモデルが少なくありません。これは、背負う人の背面長(首の付け根から腰骨まで)や胸囲に合わせて、最適なフィット感を提供するためです。
サイズが大きすぎると、ストラップを最大限に締めても隙間ができてしまい、走るたびにバックパックが跳ねてしまいます。逆に小さすぎると、呼吸を圧迫したり、脇の部分が擦れて痛みを感じたりすることがあるため注意が必要です。サイズ調整用のベルトがどの程度細かく設定できるかも確認しましょう。
特に海外メーカーのモデルは、日本人の体格よりも大きめに作られている場合があります。メーカーが公開しているサイズチャートを確認する際は、自分の「胸囲」を正確に測っておくことをおすすめします。ぴったりしたサイズを選ぶことが、摩擦による肌トラブルを防ぐことにも繋がります。
もしサイズ選びで迷った場合は、アジャスター(調整具)の可動域が広いものを選ぶか、可能であれば店頭で重りを入れた状態で背負い心地を確かめてみると失敗が少なくなります。荷物を入れた状態での重心の位置も、サイズによって微妙に変わるからです。
給水システムのタイプを確認
マラソン中にどのように水分を補給するかによって、選ぶべきバックパックの構造が変わります。主な給水システムには、背面に水袋を入れる「ハイドレーション」タイプと、前面のポケットにボトルを差し込む「ソフトフラスク」タイプの2種類があります。
ハイドレーションは、長いチューブを通じて移動しながらでも一度に多くの水分を摂取できるのがメリットです。2リットル程度の容量を確保できるものが多いため、給水所が少ない場所でのロングランに適しています。ただし、中身の洗浄や乾燥に少し手間がかかるという側面もあります。
一方、ソフトフラスクは前面のチェストポケットに収納する柔らかいボトルです。中身が減るにつれてボトル自体が収縮するため、水が揺れる音がせず、残量も一目でわかります。最近は手軽に給水できるソフトフラスク対応のバックパックが非常に人気です。
どちらのタイプが自分にとって使いやすいか、または両方を併用できるモデルにするかを検討しましょう。夏場のトレーニングではハイドレーション、冬場の短距離ではボトルなど、季節や距離によって使い分けるのも一つの方法です。
給水タイプの比較ポイント
・ハイドレーション:大容量の水を運べるが、お手入れにコツが必要。重心が背中に安定する。
・ソフトフラスク:中身の残量がわかりやすく、補給も簡単。揺れが少なく、手軽に扱える。
走行中の不快感を解消する「揺れにくさ」の秘密

ランナーにとって最大のストレスは、背負っている荷物が上下に跳ねることです。マラソン用バックパックは、この「揺れ」を徹底的に排除するための設計が施されています。揺れにくいバッグを選ぶためのチェックポイントを詳しく見ていきましょう。
ショルダーストラップとチェストベルトの役割
バックパックを身体に固定するための最重要パーツが、肩にかけるショルダーストラップと胸の前で留めるチェストベルトです。マラソン専用モデルでは、チェストベルトが1本だけでなく2本ついているものや、伸縮性のある素材を採用しているものが多く見られます。
2本のチェストベルトで上下から固定することで、バッグが左右に振れるのを効果的に抑えることができます。また、伸縮性のある素材であれば、激しい呼吸で胸が大きく膨らんでも圧迫感を感じにくく、常に最適なフィット感を維持してくれます。
ストラップの太さも重要です。細すぎるストラップは肩に食い込んで痛みの原因になりますが、適度な幅とクッション性があるものなら、重さを分散してくれます。自分の肩幅に合っているか、走った時に脇に食い込まない形状かを確認してください。
最新のモデルでは、コードを引くだけで全体の締め付けを一括で調整できるシステムを採用しているものもあります。走りながらでもフィット感を細かく変えられる機能があると、荷物の量が減った時でも常に安定した背負い心地をキープできます。
重心を高く保つ設計のメリット
マラソン用バックパックは、一般的なリュックよりも「重心が高い位置」に来るように設計されています。具体的には、肩甲骨のあたりに荷物が集中するような形になっています。これには、身体の軸を安定させるという重要な目的があります。
荷物の重心が低い(腰に近い)位置にあると、走るたびにバッグが振り子のように大きく揺れてしまい、腰への負担が増大します。逆に重心が高い位置にあると、背骨のラインに沿って安定するため、上半身が振られにくくなるのです。これは長距離を走る際のフォーム維持に大きく役立ちます。
重心を高く保つためには、バッグの底が深すぎないものや、内部で荷物が動かないようにコンプレッション(圧縮)できる機能がついたものを選ぶのがポイントです。たとえ荷物が少なくても、中で荷物が暴れないように固定できるかが揺れにくさを左右します。
特にベスト型のモデルは、元々高い位置で背負うように作られているため、初めて使う方でも自然と安定したフォームで走りやすくなります。背負った時に、バッグの底がウエストラインよりもかなり上に来るのが正しいポジションです。
背面パネルのクッション性と通気性
バックパックと背中が密着する面を「背面パネル」と呼びます。ここが硬すぎると背中に違和感が出ますし、柔らかすぎると荷物の形が直接背中に当たって不快感に繋がります。適度なクッション性がありつつ、背中のラインに沿う柔軟性が求められます。
また、ランニング中は大量の汗をかくため、通気性は欠かせない要素です。メッシュ素材を採用しているのはもちろんのこと、凹凸を作って空気の通り道を確保しているモデルなど、熱がこもりにくい工夫がされているものを選ぶと夏場でも快適です。
背面パネルが吸汗速乾性に優れているかどうかも確認しましょう。汗を吸っても重くなりにくく、すぐに乾く素材であれば、不快なベタつきを抑えることができます。長時間背負い続けるロングランでは、この通気性の良さが体温上昇を防ぐ鍵となります。
最近では、非常に薄く軽量なモノメッシュ素材を使用した、通気性に特化した超軽量モデルも登場しています。自分の走る季節や発汗量に合わせて、背面パネルの構造を比較してみると良いでしょう。
目的別に最適な容量を選ぶ目安

マラソン用バックパックの容量は、一般的にリットル(L)単位で表されます。何をどのくらい入れたいかによって必要な容量は決まりますが、大きすぎると揺れの原因になり、小さすぎると荷物が入りません。用途に応じた目安を紹介します。
レースや短距離練習に適した5L以下の小型モデル
フルマラソンの大会本番や、1時間程度のジョギングで使用するなら、容量5L以下の小型モデルが最適です。このサイズは「身にまとう」という感覚に近く、重さをほとんど感じずに走ることができます。荷物が少ないため、とにかく軽快に走りたいランナーに向いています。
主な収納物は、スマートフォン、鍵、小銭入れ、エナジージェル数個、そして薄手のウィンドブレーカー1枚程度です。必要最低限のアイテムに絞ることで、バックパック自体の揺れを最小限に抑え、記録更新を目指すような本格的なランニングにも対応できます。
このクラスのバックパックは、非常に軽量な素材で作られていることが多いため、耐久性よりも「軽さとフィット感」を重視して選ぶのが正解です。ポケットの数や配置が、走りながらジェルを取り出しやすいよう工夫されているかを確認しましょう。
また、ハイドレーションタンクを入れるスペースがあるかどうかもチェックポイントです。5L以下でも、1.5L程度のタンクを収納できるモデルは多いため、夏の暑い時期のトレーニングにも非常に重宝します。
1日中走るロングランやトレラン向けの8L〜12Lモデル
週末に3時間以上のロングランを楽しんだり、山道を走るトレイルランニング(トレラン)に挑戦したりする場合は、8Lから12L程度のミドルサイズが使い勝手に優れています。この容量があれば、急な天候の変化に対応するための装備を十分に収納できます。
具体的には、レインウェア上下、補給食(多め)、救急セット、予備の水分、ライトなどを入れることができます。冬場のランニングで、途中で脱いだフリースや厚手のインナーを収納したい場合も、これくらいの容量があると安心です。
このサイズのモデルは、荷物が増えても安定して背負えるように、固定力が強化されているのが一般的です。サイドのコンプレッションコードを引くことで、中身が減った際にもバッグを圧縮して揺れを防ぐ機能が備わっていることが多いです。
また、ポール(杖)を外付けできるホルダーがついているものもあり、ランニングだけでなく軽登山やハイキングなど、幅広いアウトドアアクティビティにも活用できます。汎用性が高く、1つ持っておくと非常に便利なサイズと言えます。
通勤ランや着替えが必要な場合に便利な15L以上の大容量モデル
自宅から職場まで走る「通勤ラン」を検討しているなら、15L以上の大容量モデルが必要です。仕事で使う書類やノートPC、ワイシャツやパンツなどの着替え、シューズ、お弁当などを入れるには、これくらいのスペースが不可欠となります。
大容量モデルを選ぶ際に最も注意すべき点は、重い荷物を背負っても肩が痛くならないような「厚めのショルダーストラップ」を備えているかどうかです。また、PCを収納するための専用スリーブや、小物を整理できる内部ポケットが充実しているモデルを選ぶと、通勤時の利便性が高まります。
ただし、容量が大きくなるとどうしてもバッグ自体の重量が増え、走る際の揺れも大きくなりがちです。そのため、腰でしっかり支えられるウエストベルト(ヒップベルト)が付属しているタイプを選ぶのがおすすめです。重さを肩と腰に分散させることで、長距離の通勤ランでも疲労を最小限に抑えられます。
最近では、ビジネスシーンでも違和感のないシンプルなデザインのマラソン用バックパックも増えています。走るための機能性と、オフィスで浮かない外見の両立を目指したモデルを探してみると良いでしょう。
| 容量の目安 | 主な用途 | 主な収納物 |
|---|---|---|
| 〜5L | レース、短距離練習 | スマホ、ジェル、鍵、薄手の上着 |
| 8L〜12L | ロングラン、トレラン | レインウェア、多めの食料、救急キット |
| 15L〜 | 通勤ラン、帰宅ラン | 仕事道具、着替え、シューズ、PC |
快適さを左右する素材選びとメンテナンス方法

マラソン用バックパックは過酷な環境で使用されるため、素材の質が耐久性や快適性に直結します。また、清潔に使い続けるためのお手入れ方法についても知っておきましょう。ここでは素材の特性と、長く愛用するためのメンテナンスのコツを解説します。
汗や雨に強い撥水・速乾素材のメリット
マラソン中は汗をかくのが当たり前ですし、突然の雨に見舞われることもあります。そのため、バックパックの表面素材には撥水加工が施されているもの、あるいは水を含んでもすぐに乾く「速乾素材」が使われているものを選びましょう。
撥水性の高いナイロン素材などは、軽い雨であれば中の荷物が濡れるのを防いでくれます。ただし、完全防水ではないモデルが多いため、電子機器を持ち運ぶ際はさらに防水のスタッフバッグ(収納袋)に入れるなどの工夫をするとより安心です。
また、速乾素材は汗を吸い込んでも重くなりにくく、ランニング後の不快な臭いの発生を抑えてくれるというメリットもあります。特に肌に直接触れるメッシュ部分は、抗菌防臭加工が施されているものを選ぶと、長期間清潔な状態を保ちやすくなります。
軽量化を極めたモデルの中には、パラシュートにも使われるような薄くて丈夫なリップストップナイロンを使用しているものもあります。これは万が一小さな穴が開いても、そこから裂け目が広がりにくい構造になっており、枝に引っ掛けやすいトレランなどでも活躍します。
走りながら荷物を取り出せるポケットの配置
バックパックを背負ったまま、一度も止まらずに走り続けるためには、ポケットの配置が非常に重要です。特に前面のショルダーストラップにあるポケットは、最も頻繁に使用する「一等地的」なスペースとなります。
ここにエナジージェルや塩分タブレット、スマートフォンなどを収納できる複数のポケットがあるか確認しましょう。ポケットの口がゴムで締まるタイプや、ファスナーがついているタイプなど、中身が飛び出しにくい工夫がされているかがポイントです。
また、サイド(脇の下付近)にあるポケットは、手を後ろに回して簡単にアクセスできるため、予備のボトルやゴミ入れとして非常に重宝します。バックパックを下ろさずにどれだけの操作ができるかは、タイムを意識するランナーにとって大きな差となります。
背面のメイン収納部についても、荷物の出し入れ口が大きく開くものや、サイドにファスナーがついているものを選ぶと、パッキングがしやすくなります。自分の持ち物の量に合わせて、整理整頓しやすい仕切りの有無もチェックしてみましょう。
使用後の正しい洗濯と保管のルール
ランニング後のバックパックは、見た目以上に汗や皮脂が付着しています。これを放置すると、生地の劣化を早めたり、雑菌が繁殖して強い臭いの原因になったりします。基本的には、使用するたびにこまめなお手入れを行うことが推奨されます。
ほとんどのバックパックは、中性洗剤を使用して「手洗い」するのが基本です。ぬるま湯をためて優しく押し洗いし、汚れを落としましょう。特に汗を吸いやすいストラップや背面パネルは入念に洗います。洗濯機の使用は、生地のコーティングを傷めたりパーツが破損したりする恐れがあるため、避けるのが無難です。
乾燥させる際は、直射日光を避けて風通しの良い「陰干し」を徹底してください。強い紫外線はナイロン素材を硬化させ、脆くする原因になります。完全に乾いたことを確認してから、湿気の少ない場所に保管しましょう。中身を入れたままの放置は厳禁です。
ハイドレーションシステムを使用している場合は、専用のブラシや洗浄剤を使って内部を洗い、逆さまに吊るして完全に乾燥させます。少しでも水分が残っているとカビが発生しやすいため、専用の乾燥用ハンガーなどを使うと効率的です。
お手入れのワンポイントメモ:
撥水力が落ちてきたと感じたら、市販の撥水スプレーを塗布すると効果が復活します。洗った後に完全に乾かしてから、換気の良い屋外でスプレーをかけるのがコツです。
初めてのバックパック活用で失敗しないための注意点

いざバックパックを手に入れても、使い方が間違っているとその効果を十分に発揮できません。走りに悪影響を与えないための工夫や、トラブルを防ぐための心得をいくつか紹介します。
荷物の重さがフォームに与える影響
バックパックを背負うと、当然ながら普段よりも自重が増えます。わずか1〜2kgの荷物であっても、それが数万歩という着地の衝撃に加わると、足腰への負担は想像以上に大きくなります。特に重心が後ろに引っ張られることで、知らず知らずのうちに猫背になったり、逆に反り腰になったりすることがあります。
背負って走る際は、いつもより体幹を意識し、上から吊るされているような真っ直ぐな姿勢を保つように心がけましょう。荷物の重さに負けて膝が曲がりすぎたり、一歩一歩が重くなったりしないよう、ピッチ(歩数)を細かく刻むのがコツです。
また、荷物をパッキングする際は、重いものをなるべく背中の近く、かつ高い位置に配置するようにしてください。重いものがバッグの外側や底の方にあると、遠心力で身体が左右に振られやすくなり、無駄なエネルギーを消費してしまいます。
最初から重い荷物を入れて長距離を走るのではなく、まずは軽い荷物で短い距離から慣らしていくことが大切です。身体がバックパックを背負った状態の動きに慣れてくると、姿勢の崩れも少なくなり、長時間のランニングも楽にこなせるようになります。
ウェアとの擦れを防止する対策
バックパックとウェアが長時間擦れ続けると、大切なウェアの生地が傷んで毛玉ができたり、ひどい場合には穴が開いたりすることがあります。また、ウェアだけでなく、自分の肌とバッグが直接擦れることで「擦り傷」ができてしまうトラブルもよくあります。
これを防ぐためには、まず表面が滑らかな素材のウェアを選ぶことが有効です。凹凸の多い素材や、繊細なメッシュ素材のウェアはバックパックとの相性が悪く、摩耗しやすい傾向にあります。専用のランニングシャツなど、摩擦に強いスポーツウェアを着用しましょう。
肌との擦れについては、特に首回りや脇の下が要注意です。あらかじめワセリンや、スポーツ用の皮膚保護クリームを塗っておくことで、摩擦による痛みを劇的に軽減できます。夏場にノースリーブで背負う場合は、特に念入りな対策が必要です。
もし特定の箇所がいつも擦れるのであれば、バックパックのフィッティングが合っていないか、締め付けが緩すぎる可能性があります。もう一度ストラップの長さを調整し、身体とバッグがピタッと吸い付くようなポジションを探してみてください。
実際にパッキングして試走する大切さ
新しいバックパックを購入したら、いきなり本番のレースや遠出のランニングで使うのは控えましょう。まずは実際に中身を入れた状態で、近所を数キロ走ってみる「試走」を行うことが非常に重要です。
家の中で背負った時には完璧に思えても、実際に走ってみると「カチャカチャ」という金具の音が気になったり、ポケットから小物が落ちそうになったりといった問題が見つかることがあります。また、特定のベルトが鎖骨に当たって痛いといった、動いて初めてわかる違和感もあります。
試走を繰り返すことで、自分にとって最適なストラップの締め具合や、荷物の配置パターンが見えてきます。荷物が中で動かないようにタオルで隙間を埋める、揺れやすい小物は小さなポーチにまとめるなど、自分なりの工夫を凝らしてみましょう。
完璧なセッティングが見つかれば、それはランニングをサポートしてくれる強力な相棒になります。本番当日に焦ることがないよう、事前の準備と確認に時間をかけることが、快適なランニングライフへの近道です。
マラソン用バックパックを賢く選んでランニングをより楽しくするまとめ
マラソン用バックパックは、単なる収納道具ではなく、ランニングのパフォーマンスを支える重要なギアです。自分に合った一つを見つけることができれば、水分補給や持ち物の心配から解放され、より遠く、より長く走る喜びを味わうことができます。
選ぶ際は、まず「ベスト型」のフィット感をベースに、自分の体格に合ったサイズを慎重に選びましょう。その上で、5L、10L、15Lといった容量の中から、自分の用途(レース、ロングラン、通勤ラン)に最適なものに絞り込んでいくのが効率的です。
また、揺れにくさを追求した設計や、通気性の良い背面パネル、走りながら使えるポケットの配置など、細かな機能性にも注目してください。撥水性や速乾性のある素材を選び、使用後の正しいメンテナンスを心がけることで、お気に入りのバックパックを長く愛用することが可能になります。
重い荷物を背負う際はフォームの崩れや擦れに注意し、事前の試走でセッティングを煮詰めることも忘れないでください。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたにぴったりのマラソン用バックパックを手に入れて、毎日のランニングをさらに充実させていきましょう。




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