「いつかは出てみたい」と多くのランナーが憧れる青梅マラソン。その歴史と都心からのアクセスの良さで人気の大会ですが、一方で「コースの難易度が高い」という声もよく耳にします。特に30kmの部は、フルマラソンとはまた違った過酷さがあると言われ、挑戦するには少し勇気がいるかもしれません。
この記事では、青梅マラソンの難易度について、コースの高低差や制限時間、他の大会との比較など、様々な角度から徹底的に解説します。これから青梅マラソンに挑戦しようと考えている初心者の方から、自己ベスト更新を目指す経験者の方まで、この記事を読めば難易度を正しく理解し、自信を持ってスタートラインに立つための準備ができるはずです。さあ、一緒に青梅マラソン完走への一歩を踏み出しましょう。
青梅マラソンの難易度はどれくらい?基本情報を知ろう

まずは、青梅マラソンの基本的な情報から見ていきましょう。大会の歴史や種目、そして完走の目安となる制限時間などを知ることで、難易度の全体像が見えてきます。
歴史ある市民マラソンのパイオニア
青梅マラソンは1967年に始まった、日本でも有数の歴史と伝統を誇る市民マラソン大会です。 当初は30kmのレースとしてスタートし、多くの市民ランナーに親しまれてきました。毎年2月に開催され、その走りごたえのあるコースと、沿道の温かい応援が魅力で、全国から多くのランナーが集まります。 また、東京マラソンの選考対象レースの一つにもなっており、シリアスランナーにとっても重要な位置づけの大会です。
30kmの部と10kmの部の違い
青梅マラソンには、メインの30kmの部と、比較的挑戦しやすい10kmの部があります。
ランニング初心者の方や、まずは大会の雰囲気を味わいたいという方は10kmの部から始めてみるのがおすすめです。
一方、30kmの部は、フルマラソンへのステップアップとして、または脚力試しの場として多くのランナーが目標とする種目です。 フルマラソンで言われる「30kmの壁」を実体験できる距離であり、完走にはしっかりとしたトレーニングと戦略が必要になります。
制限時間と関門をチェック
30kmの部の制限時間は4時間です。 また、コースの途中には複数の関門が設けられており、指定された時刻までに通過できないと競技を続けられなくなります。
20.6km関門(軍畑大橋):スタートから2時間45分後
25km関門(宮ノ平駅西):スタートから3時間20分後
これらの関門時間は、完走するためのペース配分の重要な目安となります。特に初心者の方は、関門の場所と閉鎖時刻を事前にしっかりと頭に入れておくことが大切です。
青梅マラソンの難易度を上げる最大の要因「高低差」

青梅マラソンが「タフなコース」と言われる最大の理由は、その激しいアップダウンにあります。ここでは、コースの高低差について詳しく見ていきましょう。
最大高低差は約85m!コースプロフィール
青梅マラソンの30kmコースは、スタートから約15km先の奥多摩町までを往復するコースです。 このコースの最大高低差は約85.8mにも及びます。 さらに、細かいアップダウンが繰り返されるため、累計の獲得標高は約200mに達するとも言われています。 これは平坦なコースに比べて、脚への負担が非常に大きいことを意味します。
前半の上り坂と後半の下り坂
コースは大きく分けると、前半が上り基調、後半が下り基調となっています。 スタートしてから折り返し地点までは、じわじわと続く長い上り坂に体力を削られます。 特に、4km手前や5km手前、そして11km過ぎなど、複数回にわたってランナーの行く手を阻む坂が現れます。
そして、折り返してからの後半は一転して下り坂がメインになりますが、これがまた曲者です。下り坂はスピードが出やすい反面、着地の衝撃で太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に大きなダメージが蓄積されます。ここでペースを上げすぎると、終盤で足が動かなくなる原因になりかねません。
坂道トレーニングの重要性
このタフなコースを攻略するためには、事前の坂道トレーニングが欠かせません。普段の練習に、坂道ダッシュや、丘陵地帯を走るクロスカントリーなどを取り入れ、上り坂を効率よく走るための筋力と、下り坂の衝撃に耐えるための脚力を鍛えておきましょう。
上り坂では、無理にスピードを維持しようとせず、歩幅を狭めて腕をしっかり振ることを意識すると、体力の消耗を抑えられます。 下り坂では、前傾姿勢を保ちつつ、重心の真下で着地するように心がけると、ブレーキをかけずにスムーズに走り抜けられます。
他の市民マラソンと比べた青梅マラソンの難易度

青梅マラソンの難易度を、他の一般的なマラソン大会と比較してみましょう。フルマラソンや他の30kmレースと比べて、どのような違いがあるのでしょうか。
フルマラソンとの違い
距離はもちろん42.195kmのフルマラソンより短いですが、高橋尚子さんが「疲労度はフルマラソン並み」と語るように、その過酷さは侮れません。 激しいアップダウンが続くため、平坦なコースのフルマラソンと同じようなペースで走ると、後半に大失速する可能性が高いです。
一方で、30kmという距離は、フルマラソンで多くのランナーが経験する「30kmの壁」を乗り越えるための絶好のトレーニングになります。 青梅マラソンを目標タイムで完走できれば、その後のフルマラソンに向けて大きな自信となるでしょう。
他の30kmレースとの比較
国内には他にも30kmのレースは存在しますが、青梅マラソンほどアップダウンが激しく、歴史のある大会は稀です。 そのため、単に30kmを走るというだけでなく、タフなコースを攻略するという達成感を味わえるのが青梅マラソンの大きな魅力と言えます。 フラットなコースの30kmレースの記録を持っているランナーでも、青梅マラソンではタイムが落ちることが多いため、記録を狙う場合はコース特性を十分に理解した上で目標設定をすることが重要です。
初心者でも完走は可能か?
「ここまで聞くと、初心者には無理なのでは…」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、しっかりとした準備と正しい戦略があれば、初心者でも十分に完走は可能です。 重要なのは、いきなり高い目標を掲げるのではなく、まずは制限時間内での完走を目指すことです。 スタート直後の混雑は避けられないため、焦らずに自分のペースを守り、特に前半の上り坂は体力を温存することを心がけましょう。 沿道の絶え間ない応援も、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。
青梅マラソン完走へ!難易度を下げるための攻略法

青梅マラソンの難易度を理解した上で、次は完走に向けた具体的な攻略法を見ていきましょう。事前の準備から当日の走り方まで、ポイントを押さえることで、完走の可能性はぐっと高まります。
事前準備とトレーニング計画
完走のためには、少なくとも3ヶ月前から計画的にトレーニングを始めるのが理想的です。 まずは長い距離をゆっくり走るLSD(Long Slow Distance)で、30kmという距離に体を慣らしていきましょう。週末などを利用して、徐々に走る距離を伸ばしていくのがおすすめです。
そして、青梅マラソン攻略に欠かせないのが坂道対策です。 普段のランニングコースに意識的にアップダウンを取り入れたり、坂道でのインターバル走を行ったりして、坂に強い脚を作っておきましょう。特に、下り坂をリラックスして走る技術を身につけておくと、後半のダメージを大幅に軽減できます。
当日のペース配分とエネルギー補給
レース当日は、高揚感からついオーバーペースになりがちですが、これが最も避けたい失敗です。 特に青梅マラソンはスタート直後が混雑するため、焦らず周囲の流れに乗って走り出しましょう。 前半の約15kmは上り基調なので、「楽だな」と感じるくらいのペースで体力を温存することが重要です。
エネルギー補給も計画的に行いましょう。 30kmという長丁場では、エネルギー切れを防ぐために、10km、20kmといった地点でエネルギーゼリーなどを摂取するのが効果的です。給水所は10km地点から設けられますが、混雑も予想されるため、自分で補給食を持参すると安心です。
服装と持ち物で難易度対策
大会当日の服装も重要です。2月の青梅は冷え込むことが多く、天候によっては雪が降る可能性もあります。 体が温まるまでは寒さを感じやすいため、アームウォーマーや手袋、ウインドブレーカーなど、体温調節しやすい服装を準備しましょう。スタート前に不要になった上着は、コース脇のスタッフに預けることも可能です。
ウエストポーチには、エネルギーゼリーや塩分補給のタブレットなどを入れておくと良いでしょう。 また、万が一の靴擦れなどに備えて、絆創膏などを持っておくと安心です。事前の準備を万全にして、レースに集中できる環境を整えることが、難易度を下げることにつながります。
まとめ 青梅マラソンの難易度を理解して完走を目指そう!

青梅マラソンは、最大高低差約85mというタフなアップダウンが続く、走りごたえのあるコースです。 その難易度は決して低くはありませんが、コースの特徴を事前に理解し、計画的なトレーニングを積むことで、初心者でも完走することは十分に可能です。
特に、前半の上り坂はペースを抑えて体力を温存し、後半の下り坂で脚にダメージを溜めない走り方が攻略のポイントとなります。 30kmという距離と坂道を乗り越えた先には、大きな達成感と自信が待っているはずです。この記事で紹介した情報を参考に、万全の準備で青梅マラソンに挑戦し、ぜひ完走の喜びを味わってください。



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