8月にマラソンを走る、あるいは練習を続けるのはランナーにとって最も過酷な時期と言えるかもしれません。厳しい暑さの中で無理をすると体調を崩すリスクがありますが、正しく対策を行えば秋以降のレースに向けた大きな力になります。この記事では、8月に開催される貴重な大会情報から、猛暑を乗り切るための具体的なトレーニング方法までを詳しく解説します。
夏のマラソンは、普段の練習とは異なる知識と準備が必要です。無理な追い込みを避けつつ、どうすれば安全に走る喜びを感じられるのか、初心者の方にも分かりやすくお伝えします。8月の強い日差しに負けず、ランニングライフを充実させるためのヒントを見つけていきましょう。適切なケアを学び、健康的に夏を駆け抜けてください。
マラソンを8月に走る魅力と開催される主な大会

8月に開催されるマラソン大会は、他の季節に比べると数が限られますが、夏ならではの特別な体験ができるレースが揃っています。この時期の大会に出場することは、自身の精神力や忍耐力を養う絶好の機会にもなります。まずは、8月にどのような大会があるのか、その特徴を確認していきましょう。
日本最大級の夏レース「北海道マラソン」
8月のマラソンと言えば、真っ先に名前が挙がるのが「北海道マラソン」です。札幌市内を舞台に開催されるこの大会は、国内で唯一、夏に行われる本格的なフルマラソンとして知られています。例年8月の最終日曜日に開催され、プロのトップランナーから市民ランナーまで、全国から多くの参加者が集まります。
コースは比較的フラットで走りやすいのが特徴ですが、北海道とはいえ8月の札幌は気温が30度を超えることも珍しくありません。湿度は本州より低い傾向にありますが、直射日光を遮る場所が少ない区間もあり、非常にタフなレース展開が予想されます。完走するためには、スピードよりも暑さに耐える安定したペース配分が重要となります。
この大会の魅力は、何と言っても札幌の街全体がランナーを応援してくれる一体感です。大通公園をスタートし、北海道大学のキャンパス内を通る美しい景色は、苦しさを忘れさせてくれるほどの感動があります。エントリー倍率も高く人気のある大会なので、挑戦したい方は早めの情報チェックをおすすめします。
涼しい高原や夜間を走るユニークな大会
8月の厳しい暑さを避けるために、標高の高い高原や、気温の下がる夜間に開催される大会も人気です。例えば、長野県や山梨県の標高が高い地域で開催されるトレイルランニングやロードレースは、都市部よりも気温が数度低く、爽やかな風を感じながら走ることができます。木陰の多いコースを選べば、日差しを直接浴びる時間も短縮できます。
また、夕方からスタートするナイトランイベントも増えています。日没後の公園内や海沿いを走るコースは、幻想的な雰囲気があり、昼間のような熱中症のリスクを抑えながら走ることが可能です。夜の風を受けながら走る心地よさは、夏のマラソンならではの贅沢と言えるでしょう。こうした大会は、フルマラソンよりも短い5kmや10kmの種目が多いのも特徴です。
さらに、地域のお祭りと連動したマラソン大会も8月には多く見られます。走り終えた後に花火を楽しんだり、地元の名産品を味わったりできるのは、夏休み期間中の大会ならではの楽しみです。競技としての記録を狙うだけでなく、観光を兼ねて遠征してみるのも、8月のランニングを継続させるモチベーションになります。
8月の大会を選ぶ時のポイントと注意点
8月に参加するマラソン大会を選ぶ際は、まず「自分の走力」と「当日の気温予測」を冷静に天秤にかけることが大切です。特に初心者の場合、いきなり8月のフルマラソンに挑戦するのはハードルが高いかもしれません。まずはハーフマラソンや10km、あるいはリレーマラソンといった、比較的短い距離の大会から検討することをお勧めします。
次に、大会の運営体制を確認しましょう。給水ポイントの間隔が適切か、スポーツドリンクや経口補水液が十分に用意されているか、救護体制が整っているかなどは非常に重要なポイントです。口コミサイトなどで過去の大会参加者の声を調べ、暑さ対策がしっかりなされている大会を選ぶと安心です。安全性が確保されている環境こそが、夏のマラソンを楽しむ大前提となります。
また、アクセスや宿泊施設の確保も早めに行う必要があります。8月は観光シーズンと重なるため、交通機関やホテルが混雑し、料金が高騰することもあります。特に北海道マラソンのような大規模大会では、エントリー開始と同時に宿泊先が埋まってしまうこともあります。スケジュールに余裕を持ち、準備万端で当日を迎えられるようにしましょう。
8月の過酷な暑さから身を守るための熱中症対策

8月のランニングにおいて、最も注意すべきなのは熱中症です。気温が高い中での運動は、体温調節機能に大きな負担をかけます。万全の準備を整えておくことが、自分自身の命を守ることに直結します。ここでは、マラソン中に実践すべき具体的な熱中症対策について解説します。
水分補給のタイミングと経口補水液の活用
喉が渇いたと感じた時には、すでに体内の水分が不足し始めていると言われています。マラソン中や練習中は、喉の渇きを感じる前にこまめに水分を摂取することが基本です。一度に大量の水を飲むのではなく、コップ1杯程度の量を、15分から20分おきに摂取するのが理想的です。これにより、胃への負担を抑えつつ効率よく吸収させることができます。
また、真夏のランニングでは水だけを飲むのは危険です。汗と一緒に塩分やミネラルも失われるため、水だけを飲み続けると体内の塩分濃度が下がり、足のつりや脱水症状を招くことがあります。スポーツドリンクを活用するのはもちろん、特に汗の量が多い場合は、経口補水液(けいこうほすいえき)を取り入れましょう。これは塩分と糖分が絶妙なバランスで配合されており、水分の吸収を早める効果があります。
練習時には塩分タブレットや塩飴を携帯し、意識的に塩分を補うことも忘れないでください。長時間のランニングになる場合は、スタート前から十分に水分を蓄えておく「ウォーターローディング」も効果的です。日頃から水分摂取を習慣化し、脱水に強い体づくりを心がけましょう。
体の熱を逃がすアイシングと冷却グッズ
体温が上がりすぎないように外部から冷やす「アイシング」は、8月のマラソンにおいて非常に有効な手段です。特に太い血管が通っている首筋、脇の下、太ももの付け根などを冷やすと、効率よく深部体温を下げることができます。大会中の給水所では、飲むための水とは別に、頭や体に掛けるための「かぶり水」が用意されていることが多いので、積極的に利用しましょう。
最近では、首に巻くネッククーラーや、水に濡らして振るだけで冷たくなる冷却タオルなど、手軽に使えるグッズも多く販売されています。これらを活用することで、走っている最中も継続的に首元を冷やすことが可能です。また、保冷剤をポケットに入れられるウェアや、冷却スプレーを持参するのも一つの方法です。少しでも「体が熱すぎる」と感じたら、すぐに冷やす習慣をつけましょう。
さらに、ウェアを水で濡らしてから走る「濡らしラン」も夏場におすすめのテクニックです。水が蒸発する際の気化熱(きかねつ)を利用して、体温の上昇を抑えることができます。ただし、湿度が非常に高い日は効果が薄れることもあるため、状況に応じて使い分けましょう。体温管理を徹底することが、夏のランニングを完走する秘訣です。
異変を感じたらすぐにストップする勇気
どれほど対策を講じていても、体調に異変が起こる可能性はゼロではありません。頭痛、めまい、吐き気、異常な倦怠感、あるいは汗が止まらなくなったり、逆に全く汗が出なくなったりした場合は、熱中症のサインです。このような症状が出た時は、迷わず走るのをやめる勇気を持ってください。無理をして走り続けると、最悪の場合、意識障害や臓器不全を招く恐れがあります。
「せっかく練習してきたのだから」「大会に参加しているのだから」という思いがブレーキをかけにくくさせますが、健康あってこそのマラソンです。少しでもおかしいと感じたら、すぐに日陰に移動して体を冷やし、水分と塩分を補給してください。周囲に人がいる場合は助けを求めることも重要です。自分の限界を正しく見極めることは、ランナーとして大切なスキルの一つです。
また、前日の睡眠不足や深酒も当日の熱中症リスクを大幅に高めます。8月のマラソンの前日は、しっかりと休息をとり、体調を万全に整えておくことが欠かせません。もし当日、朝起きた時点で体が重かったり食欲がなかったりする場合は、出走をキャンセルすることも検討すべきです。次のレースに繋げるためにも、自分の体を第一に考えましょう。
熱中症対策のポイント
・喉が渇く前にこまめに水分と塩分を摂る
・首元や頭を冷やして体温上昇を抑える
・体調の異変を感じたら即座に中止する
暑さに負けない!8月の効果的なトレーニング方法

8月に冬場と同じような強度のトレーニングを行うのは困難です。しかし、この時期をどう過ごすかで、涼しくなった秋からの走りが大きく変わります。無理に追い込むのではなく、環境に合わせて練習内容を工夫することが、8月のトレーニングを成功させるポイントになります。ここでは、夏に最適な練習の進め方を紹介します。
日差しを避ける早朝ランニングと夜ラン
8月の練習で最も大切なのは、走る時間帯を選ぶことです。午前10時から午後4時頃までは日差しが最も強く、路面温度も上昇するため、ランニングには適していません。おすすめは、まだ気温が上がりきっていない早朝です。朝5時や6時台であれば、空気も澄んでいて日差しも弱く、比較的快適に走ることができます。一日を活動的にスタートできるというメリットもあります。
もし朝が苦手であれば、日が沈んだ後の「夜ラン」も良い選択肢です。直射日光がない分、体感温度はぐっと下がります。ただし、夜間は路面が見えにくくなるため、段差やつまずきには十分注意が必要です。反射材がついたウェアや、ライトを装着して安全性を確保しましょう。また、夜は湿度が高くなりやすい傾向にあるため、蒸し暑さによる脱水にも注意が必要です。
どちらの時間帯に走る場合も、コース選びを工夫してみましょう。街灯の多い公園や、信号の少ない河川敷などは走りやすいですが、夏場は木陰が多い森の中のコースや、風通しの良い海沿いなどもおすすめです。少しでも「涼」を感じられる場所を見つけることで、夏の練習がぐっと楽になります。自分のお気に入りのサマーコースを見つけてみてください。
室内でのトレッドミルやクロストレーニング
屋外があまりにも危険な暑さの場合は、無理に外に出ず、屋内の環境を活用しましょう。スポーツジムにあるトレッドミル(ランニングマシン)は、エアコンが効いた快適な環境で走ることができます。景色が変わらないため退屈に感じることもありますが、傾斜をつけて負荷を変えたり、テレビや音楽を楽しみながら走ることで、集中力を維持できます。
また、走る以外の運動を取り入れる「クロストレーニング」も、8月には非常に効果的です。例えば、プールでの水泳や水中ウォーキングは、全身の筋肉を使いながら体温を下げることができる、夏に最適な運動です。心肺機能を維持しつつ、関節への負担を減らすことができるため、怪我の予防にも繋がります。自転車(サイクリング)も、風を受けることで体温上昇を抑えられるため、長時間の有酸素運動として有効です。
筋力トレーニングを重点的に行うのも良いでしょう。室内の涼しい場所で、体幹トレーニングやスクワットなどを行うことで、走るための土台を作ることができます。8月は「走る距離」にこだわりすぎず、トータルでの体力を維持することを目標にしましょう。多様な運動を取り入れることで、秋以降のランニングに深みが増すはずです。
夏場は「量」よりも「質」を重視するメニュー
8月の練習において、冬場のようなロングラン(30km走など)を頻繁に行うのはリスクが高いです。夏場は走行距離(量)を追い求めるよりも、短い時間で効果を出す「質」を重視したメニューに切り替えるのがスマートです。例えば、20分から30分程度のジョギングに、短いダッシュを数本加えるだけでも、十分に心肺機能への刺激になります。
インターバルトレーニング(速いペースと遅いペースを交互に繰り返す練習)を取り入れるのも一つの手です。ただし、強度が非常に高くなるため、本数を減らしたり、休息時間を長めにとったりして調整しましょう。短い時間で集中して練習を終わらせることで、疲労の蓄積を抑え、熱中症のリスクを最小限に抑えることができます。物足りないと感じるくらいが、夏場の継続には丁度よい加減です。
また、この時期はあえて「心拍数」を基準に走ることをおすすめします。暑い中では、同じペースで走っても冬場より心拍数が上がりやすくなります。自分の感覚的なきつさよりも、心拍計が示す数値を見てペースを調整することで、オーバートレーニングを防ぐことができます。8月は「頑張りすぎないこと」も立派な練習の一部だと考えましょう。
8月の練習のコツは、無理をしないことです。気温が35度を超えるような猛暑日は、思い切って休養日にするか、冷房の効いた室内でのストレッチに留める勇気も必要です。
8月のランニングを快適にするウェアと便利アイテム

過酷な8月の環境下で走るには、装備選びも重要な戦略の一つです。最新のランニングギアは、通気性や速乾性に優れたものが多く、それらを正しく選ぶことで走りの快適さが劇的に変わります。自分を守るための投資として、夏用のアイテムを揃えてみましょう。
紫外線対策に欠かせないサングラスとキャップ
8月の強い日差しは、肌だけでなく目からもダメージを与えます。紫外線が目に入ると、脳が「日差しが強い」と判断し、疲労物質を出す原因になるとも言われています。そこで欠かせないのがランニング用のサングラスです。UVカット機能はもちろん、走ってもズレにくい軽量なものを選びましょう。視界のギラつきを抑えることで、集中力を維持しやすくなります。
また、キャップ(帽子)も必須アイテムです。直射日光が頭に当たるのを防ぎ、頭頂部の温度上昇を抑えてくれます。夏用のキャップは、メッシュ素材を多用したものや、水に濡らして冷やせる機能がついたものなど、通気性にこだわったものを選んでください。色は、熱を吸収しやすい黒よりも、白や明るい色の方が涼しく感じられるためおすすめです。
さらに、首の後ろをガードする「日よけ垂れ」付きのキャップも効果的です。首筋は熱を感じやすい場所なので、ここを保護するだけで体感温度が大きく変わります。最近ではデザイン性の高いものも増えているので、自分のお気に入りを探してみるのも楽しいでしょう。日焼けによる体力の消耗を最小限に抑えることが、翌日の疲労軽減に繋がります。
吸汗速乾性に優れた高機能ウェアの選び方
8月に着るウェアは、何よりも「通気性」と「速乾性」が命です。綿素材のTシャツは汗を吸うと重くなり、乾きにくいため、体温を奪ったり肌荒れの原因になったりします。必ずポリエステルなどの化繊素材で作られた、スポーツ専用のウェアを選んでください。最近では、特殊な繊維構造によって、汗を素早く吸い上げて外に放出する高機能な製品が数多く販売されています。
ウェアの形については、半袖のほかに、腕を大きく動かせるノースリーブやタンクトップも夏場には適しています。ただし、露出が増える分、肩や腕の日焼け対策が必要になります。日焼け止めを塗るのが面倒な場合は、薄手で通気性の良いアームカバーを併用するのも一つの方法です。アームカバーは水に濡らすことで、走行中に腕を冷却するアイテムとしても活用できます。
下半身のウェアも同様に、軽量で通気性の良いショートパンツが基本です。股ずれが気になる方は、インナー付きのパンツや、薄手のコンプレッションタイツ(着圧タイツ)を履くと快適です。ただし、タイツは熱がこもりやすい場合もあるため、夏用のメッシュ素材のものを選ぶようにしましょう。自分にとって「最も風を感じられる組み合わせ」を見つけてみてください。
予備の飲み物を携帯できるランニングポーチ
夏場のランニングでは、途中で水分が尽きてしまうことが最大の恐怖です。公園の水道や自動販売機を頼りにするのも良いですが、自分の手元に飲み物があるという安心感は大きいものです。そこで役立つのが、ボトルホルダー付きのランニングポーチや、背中に水袋を背負うハイドレーションシステムです。これらを使えば、いつでも好きなタイミングで水分補給ができます。
最近のボトルポーチは、腰にしっかりフィットして揺れにくい設計になっており、走りの邪魔になりません。また、飲み物だけでなく、スマートフォンや小銭、補給食(ジェルなど)も一緒に持ち運べるため、長めの距離を走る際に重宝します。8月は、想定している以上に水分を消費するため、少し大きめの容量を確保できるタイプを選んでおくと安心です。
また、ポーチの中に濡れたタオルや、個包装された冷却シートを忍ばせておくのも名案です。途中で気分が悪くなりかけた時に、サッと取り出して冷やすことができます。準備を万全にしておくことで、心の余裕が生まれ、暑い中でのランニングも前向きに楽しむことができるようになります。便利なアイテムを味方につけて、夏を乗り切りましょう。
| アイテム名 | 夏のマラソンでの役割 |
|---|---|
| ランニングキャップ | 直射日光を防ぎ、頭部の温度上昇を抑える |
| スポーツサングラス | 目の保護と紫外線による疲労を軽減する |
| 吸汗速乾ウェア | 汗を素早く乾かし、不快感と重さを防ぐ |
| ボトルポーチ | いつでも水分補給ができる安心感を確保する |
秋のフルマラソンに向けて8月に準備すべきこと

多くのランナーにとって、秋から冬はマラソンシーズンの本番です。8月はその本番に向けて「体力のベース」を作る時期でもあります。暑さで練習量が落ちてしまうのは仕方のないことですが、そこで何もしないのではなく、秋に向けた準備を着実に進めておくことが大切です。ここでは、具体的な準備の進め方について解説します。
猛暑のダメージを蓄積させない疲労回復術
8月に走ることは、思っている以上に体に大きな負担を与えています。暑さそのものがストレスとなり、内臓の疲れや慢性的な倦怠感を引き起こすことがあります。秋のレースで本来の力を発揮するためには、この時期に疲労を溜め込まないことが非常に重要です。練習後のケアをいつも以上に入念に行いましょう。
まずは、運動後のアイシングを徹底してください。火照った体を水シャワーや水風呂で冷やすことで、炎症を抑え、筋肉の回復を早めることができます。また、睡眠環境を整えることも欠かせません。エアコンを適切に使用し、質の高い睡眠を十分にとることで、自律神経のバランスを整えましょう。寝不足の状態では、せっかくの練習も逆効果になってしまいます。
さらに、ストレッチやマッサージも効果的です。夏場は筋肉が柔らかくなりやすい一方で、脱水により血流が滞り、老廃物が溜まりやすくなることもあります。お風呂上がりのリラックスした状態で、全身をほぐす習慣をつけましょう。週に一度は「全く走らない日」を設け、心身ともにリフレッシュさせることも、長期的な視点ではプラスに働きます。
秋のレースに向けた目標設定とエントリー
8月は、10月以降に開催される主要な大会のエントリーが締め切られる時期でもあります。自分の目標とするレースが決まっていない場合は、早めにスケジュールを立てて申し込みを済ませましょう。目標が決まることで、暑い中での練習に対するモチベーションが格段に高まります。「11月のあの大会で自己ベストを出すために、今は無理せず基礎を固めよう」と思えるようになります。
目標設定の際は、現在の自分の状態を冷静に見極めることが大切です。8月の練習が計画通りに進んでいないからといって、悲観する必要はありません。夏の練習は「1.5倍の負荷」がかかっているとも言われます。秋になり気温が下がれば、自然とペースは上がります。今の時期は高いタイム設定をせず、あくまで「現状維持」や「フォームの改善」を目標に掲げましょう。
また、秋のレースで履く予定のシューズを今のうちに慣らしておくのも良いでしょう。新しいシューズを購入し、少しずつ足に馴染ませておくことで、本番でのトラブルを防ぐことができます。ウェアや補給食についても、8月の練習中に色々と試しておくことで、自分に合った最適な組み合わせを見つけることができます。本番をシミュレーションする意識を持ちましょう。
栄養バランスを整えて夏バテを予防する食事
夏場のパフォーマンス維持には、食事が大きな鍵を握ります。暑さで食欲が落ち、素麺や冷やし中華など炭水化物だけの食事になりがちですが、これでは筋肉の修復に必要なタンパク質や、エネルギー代謝を助けるビタミンが不足してしまいます。いわゆる「夏バテ」を防ぐためにも、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
特におすすめなのは、疲労回復効果があるビタミンB1を豊富に含む食材です。豚肉や鰻、豆類などは積極的に摂りたいメニューです。また、アリシンを含むニンニクやネギと一緒に摂ることで、ビタミンB1の吸収率がさらにアップします。食欲がない時は、梅干しやレモンなどのクエン酸を含む食品を取り入れると、さっぱりとして食べやすく、疲労物質の排出も助けてくれます。
水分補給も「飲み物」だけでなく「食事」から摂ることを意識しましょう。キュウリやスイカなどの夏野菜は水分とカリウムを豊富に含んでおり、体の熱を逃がす効果があります。冷たいものばかりを摂りすぎると胃腸を冷やして消化機能を低下させるため、時には温かいスープや味噌汁を飲んで、胃腸をいたわってあげることも大切です。しっかり食べて、内側から強い体を作りましょう。
マラソンを8月に安全に楽しむためのまとめ
8月にマラソンに取り組むことは、ランナーにとって多くの試練がありますが、それ以上に大きな成長のチャンスが隠されています。ここまで解説してきた通り、適切な知識を持って対策を講じれば、過酷な夏を充実した時間に変えることができます。最後に、大切なポイントを振り返りましょう。
まず、8月の大会に参加する際は、暑さ対策が万全な環境を選び、自分自身の体調を最優先に考えてください。北海道マラソンのような伝統ある大会から、高原や夜間のレースまで、選択肢は様々です。どの大会に出るにしても、完走という目標を達成するためには、当日の気温に応じた賢いペース配分が不可欠です。
日々の練習においては、「時間帯」「場所」「内容」を工夫しましょう。早朝や夜ランを活用し、必要に応じて室内のトレッドミルやクロストレーニングを取り入れることで、安全に体力を維持できます。また、サングラスや機能性ウェアなどのアイテムを活用して、物理的にダメージを軽減することも忘れずに行いたいところです。
何より大切なのは、この時期に完璧を求めすぎないことです。暑さによる疲労を最小限に抑え、しっかりと栄養と休養をとることで、秋の本番に向けたエネルギーを蓄えることができます。8月のランニングは、自分自身の体と対話し、無理のない範囲で継続することに意味があります。この記事で紹介した対策を実践し、健康で楽しいランニングライフを送ってください。秋の涼しい風の中で、今よりも成長した自分に出会えるはずです。




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