「いつかはマラソン大会に出てみたいけど、何から始めたらいいか分からない…」そんな風に思っていませんか?走りきった後の達成感や、沿道の声援を受けながら走る高揚感は、一度味わうと忘れられない素晴らしい経験です。しかし、マラソン初心者がいきなり大会に挑戦するのは、不安も大きいことでしょう。
この記事では、そんなマラソン初心者のあなたが、安心して大会に臨めるように、準備段階から大会当日、そしてゴール後までを徹底的にサポートします。大会の選び方から、無理のないトレーニング計画、揃えるべきアイテム、そして当日の心構えまで、順を追って分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、大会までの道のりが明確になり、自信を持ってスタートラインに立てるはずです。さあ、あなたも大会完走という最高の目標に向かって、はじめの一歩を踏み出しましょう!
マラソン初心者が大会前に知るべき基本情報

マラソン大会への挑戦を決意したものの、具体的に何をどうすれば良いのか、分からないことだらけかもしれません。まずは、大会に出場するための基本的な情報を把握し、具体的な計画を立てる準備を始めましょう。目標を明確にすることで、トレーニングへのモチベーションも格段にアップします。
なぜマラソン大会?目標設定でモチベーションアップ
なんとなく「健康のために走ろう」と思っても、長続きさせるのは難しいものです。そこで「マラソン大会に出場して完走する」という具体的な目標を立てることが、非常に効果的です。大会というゴールが明確になることで、日々のトレーニングに目的意識が生まれ、継続しやすくなります。
「完走する」「目標タイムで走る」など、自分に合った目標を設定してみましょう。目標設定には「SMART」という考え方が役立ちます。これは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Action-Oriented(行動指向)、Realistic(現実的)、Timed(期限付き)の頭文字をとったもので、目標をより明確で達成可能なものにするためのフレームワークです。例えば、「半年後の〇〇マラソン(10kmの部)を、1時間15分以内で完走する」といった具合です。このように設定することで、日々の練習で何をすべきかが見え、モチベーションを維持しやすくなります。
初心者に最適な大会の距離とは?5km、10km、ハーフマラソン
「マラソン大会」と聞くと、42.195kmのフルマラソンを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、大会には様々な距離設定があります。運動経験の少ないマラソン初心者が、いきなりフルマラソンに挑戦するのはハードルが高く、ケガのリスクも伴います。まずは短い距離から始めて、大会の雰囲気に慣れるのがおすすめです。
5km、10km: 初めて大会に出る方に最もおすすめです。比較的短い期間のトレーニングで完走を目指せ、大会の受付からスタート、ゴール後の一連の流れを体験するのに最適です。まずはこの距離で、「走り切った!」という成功体験を積むことが、次のステップへの大きな自信につながります。
ハーフマラソン(21.0975km): 10kmを無理なく走れるようになったら、次の目標としてハーフマラソンに挑戦してみましょう。フルマラソンへの足がかりとして、多くのランナーに人気の距離です。完走できれば、フルマラソンへの挑戦も現実的な目標として見えてくるでしょう。
フルマラソン(42.195km): 最終的な目標として、いつかは挑戦したい憧れの距離です。ハーフマラソンを完走できる走力がついたら、計画的なトレーニングを積んで挑戦しましょう。
大会エントリーの時期と方法
出場したい大会が決まったら、次はエントリーです。人気のある都市型の大きな大会は、エントリー開始後すぐに定員に達してしまうことも少なくありません。大会公式サイトなどでエントリー期間を事前に確認し、準備しておきましょう。エントリー方法の主流は、インターネット経由での申し込みです。
「RUNNET」のようなランニングポータルサイトでは、全国の大会を検索し、そのままエントリーできるので便利です。エントリーには、氏名、住所などの個人情報に加え、予想タイムの申告が必要な場合があります。予想タイムは、スタートブロック(スタート時の整列場所)を決める際の参考になることが多いです。また、大会によっては、地元在住者などを対象とした先行エントリーや、ふるさと納税枠でのエントリーが設けられている場合もあります。自分が参加したい大会の要項をよく確認し、最適な方法で申し込みましょう。
どれくらいかかる?大会参加の費用目安
マラソン大会への参加には、いくつかの費用がかかります。事前に予算を把握しておくことで、安心して準備を進めることができます。主な費用は以下の通りです。
エントリー料: 大会の規模や距離によって大きく異なります。5kmや10kmの大会では3,000円~6,000円程度、ハーフマラソンでは5,000円~10,000円程度、フルマラソンでは10,000円~20,000円程度が一般的です。
交通費・宿泊費: 遠方の大会に出場する場合は、開催地までの交通費や、必要であれば宿泊費がかかります。
ウェア・シューズ代: ランニングを始めるにあたり、基本的な装備を揃える費用が必要です。これについては後の章で詳しく解説します。
その他: 大会当日の食事代や、必要に応じて購入する補給食、アフターケアのための入浴施設の利用料なども考慮しておくと良いでしょう。
計画的に準備を進め、費用を把握しておくことで、経済的な心配なく大会に集中することができます。
マラソン初心者の大会完走に向けたトレーニング計画

マラソン大会での完走という目標を達成するためには、計画的なトレーニングが不可欠です。しかし、焦りは禁物。特に初心者は、自分の体力レベルに合わせて無理なくトレーニングを開始し、徐々にステップアップしていくことが重要です。ここでは、初心者が大会完走を目指すための基本的なトレーニング計画について解説します。
まずはウォーキングから!無理なく始める第一歩
これまで運動習慣がなかった方が、いきなり長距離を走ろうとすると、膝や足首を痛める原因になります。まずは「歩く」ことから始めましょう。ウォーキングは、ランニングと同じように下半身の筋肉を使い、心肺機能にも適度な刺激を与えることができる、非常に優れた運動です。
初めは30分程度のウォーキングからスタートし、慣れてきたら徐々に時間を延ばしたり、少し早歩きをしたりと、強度を上げていきます。ウォーキングのフォームも意識してみましょう。背筋を伸ばし、腕を軽く振ってリズミカルに歩くことで、効率的な体の使い方が身についてきます。週に2〜3回のウォーキングを習慣化し、「体を動かすこと」に慣れてきたら、いよいよ次のステップであるジョギングへと移行していきましょう。
「ゆっくり長く」がカギ!LSDトレーニングの効果とやり方
ランニングに少し慣れてきたら、ぜひ取り入れたいのが「LSD(Long Slow Distance)」トレーニングです。その名の通り、「長く、ゆっくりとした距離を走る」トレーニング方法で、マラソン初心者から上級者まで、多くのランナーが実践しています。
LSDのペースは、隣の人と会話ができるくらい、あるいは鼻歌が歌えるくらいの、非常にゆっくりとしたペースです。このトレーニングの目的は、スピードを上げることではなく、長時間動き続けるための体の土台を作ることです。LSDには、以下のような効果が期待できます。
持久力の向上: 長時間走ることで心肺機能が強化され、スタミナがつきます。
脂肪燃焼効率の向上: ゆっくりとしたペースで走ることで、エネルギー源として脂肪が使われやすくなります。
ケガの予防: 速いペースで走るよりも着地の衝撃が少ないため、関節への負担を減らしながら脚の筋力を強化できます。
初めは60分程度から始め、徐々に90分、120分と時間を延ばしていくのがおすすめです。距離やタイムは気にせず、とにかく「楽なペースで長く動き続ける」ことを意識して取り組んでみてください。
練習頻度と距離の目安は?
マラソン初心者の場合、練習は量よりも継続することが大切です。週に2〜3回程度の練習から始め、習慣化を目指しましょう。以下は、大会3ヶ月前から始めるトレーニングプランの一例です。
3ヶ月前: 基礎体力作りの時期。週に2〜3回、1回あたり30分〜40分程度のジョギングを行います。まずは休まずに走り続けることを目標にしましょう。週末には、少し長めの60分程度のLSDを取り入れるのも効果的です。
2ヶ月前: 走る距離や時間を少しずつ延ばしていく時期。平日の練習は45分〜60分に、週末のLSDは90分〜120分に挑戦してみましょう。この時期に、一度10km程度の距離を走ってみると、自分の走力を確認でき、自信にもつながります。
1ヶ月前: 大会本番を意識したトレーニングを行います。大会2週間前までには、出場する大会の半分の距離(ハーフマラソンなら10km、10kmなら5km)を一度は走っておくと、当日のペース配分や体力の消耗具合をイメージしやすくなります。大会直前の1週間は、疲労を抜くために練習量を減らし、軽いジョギングやストレッチに留めましょう。
これはあくまで一例です。大切なのは、自分の体調と相談しながら、無理のない範囲で続けることです。
走るだけじゃない!筋トレとストレッチの重要性
マラソンは走るだけのスポーツではありません。長い距離を安定したフォームで走り続けるためには、体幹や下半身の筋力が必要です。また、トレーニング後のケアを怠ると、ケガにつながりやすくなります。
筋力トレーニング: スクワットやプランクといった基本的な筋トレを、練習メニューに組み込みましょう。体幹が安定するとランニングフォームがブレにくくなり、効率的な走りができるようになります。また、脚の筋力を強化することで、着地の衝撃から膝などを守る効果も期待できます。
ストレッチ: トレーニングの前には、体を動かしながら筋肉を温める「動的ストレッチ」を、トレーニング後には、筋肉をゆっくりと伸ばしてクールダウンさせる「静的ストレッチ」を行いましょう。ストレッチは、疲労回復を早め、筋肉の柔軟性を高めてケガを予防するために非常に重要です。
日々のトレーニングに筋トレとストレッチをプラスすることで、より安全で効果的に走力を高めていくことができます。
マラソン初心者が揃えるべき必須アイテム&便利グッズ

マラソンに挑戦するにあたり、適切なアイテムを揃えることは、パフォーマンスの向上だけでなく、ケガの予防やモチベーションの維持にもつながります。ここでは、初心者がまず揃えるべき必須アイテムから、あると便利なグッズまでを具体的にご紹介します。
パフォーマンスを左右する!シューズとウェアの選び方
ランニングシューズ: マラソングッズの中で最も重要なアイテムです。日常的に履いているスニーカーではなく、必ずランニング専用のシューズを選びましょう。初心者向けのシューズは、クッション性が高く、着地の衝撃から足を守ってくれるように設計されています。シューズを選ぶ際は、必ずスポーツ用品店などで試し履きをしましょう。試し履きは、足がむくみやすい午後の時間帯に行うのがおすすめです。実際に履いてみて、足にフィットするか、違和感がないかなどをしっかり確認することが大切です。
ランニングウェア: 季節や天候に合わせて、快適に走れるウェアを選びましょう。重要なのは、吸汗速乾性に優れた素材を選ぶことです。綿100%のTシャツなどは汗を吸って重くなり、体を冷やす原因にもなるため避けましょう。トップスはTシャツやロングスリーブシャツ、ボトムスはランニングパンツやタイツなど、様々な種類があります。夏場は通気性の良いものを、冬場は防寒性のあるウィンドブレーカーなどを重ね着して体温調節ができるように準備すると良いでしょう。
あると断然便利!ランニングウォッチの活用法
ランニングウォッチ(GPSウォッチ)は、走行距離、ペース、時間などをリアルタイムで確認できる便利なアイテムです。これがあるだけで、トレーニングの質が格段に向上します。例えば、「1kmを7分ペースで走る」といった目標を設定した場合、ウォッチでペースを確認しながら走ることで、ペース感覚を養うことができます。また、トレーニングの記録が残るため、自分の成長を可視化でき、モチベーションの維持にもつながります。心拍数を計測できるモデルを選べば、運動強度が高くなりすぎていないかを確認しながら、より安全で効果的なトレーニングを行うことが可能です。価格帯は様々ですが、初心者向けの基本的な機能を備えたモデルであれば、比較的手頃な価格から見つけることができます。
意外と重要!キャップ・サングラス・ソックスの役割
キャップ: 夏場の日差しや熱中症対策としてだけでなく、雨の日に視界を確保するためにも役立ちます。
サングラス: 紫外線から目を守るだけでなく、日差しが眩しい時の顔のしかめを防ぎ、無駄な体力消耗を抑える効果も期待できます。
ソックス: 普段履きの靴下ではなく、ランニング専用のソックスを選びましょう。滑り止め機能や、足のアーチをサポートする機能がついたもの、マメができにくい5本指ソックスなどがあります。シューズと同様に、快適な走りを支える重要なアイテムです。
これらのアイテムは必須ではありませんが、揃えておくことで、より快適で安全なランニングライフを送ることができます。
エネルギー切れを防ぐ!補給食の種類と摂り方
フルマラソンのような長時間の運動では、体内に蓄えられたエネルギーだけでは足りなくなり、「エネルギー切れ」を起こしてしまうことがあります。これを防ぐために、レース中にエネルギーを補給する必要があります。この時に役立つのが「補給食」です。
エナジージェル: 補給食の主流で、携帯しやすく、素早くエネルギーを吸収できるのが特徴です。様々なフレーバーがあり、カフェイン入りのものや、足つり予防に効果的なミネラル(マグネシウムなど)が含まれているものもあります。
固形タイプ: ようかんやエナジーバーなど、食べ応えのあるタイプもあります。ジェルが苦手な方や、空腹感を満たしたい時におすすめです。
摂取タイミング: 初心者の場合、1時間に1回程度の補給が目安とされています。ただし、補給食は人によって体に合う合わないがあります。必ず本番のレースだけでなく、事前のトレーニングの際にも試してみて、自分に合った種類や摂取タイミングを見つけておきましょう。大会当日に初めて試すのは避けるべきです。
初めてのマラソン大会!当日の流れと心構え

いよいよ迎えた大会当日。これまでのトレーニングの成果を発揮するためにも、落ち着いて行動することが大切です。ここでは、起床してからゴールするまでの具体的な流れと、それぞれの場面での心構えについて解説します。事前にシミュレーションしておくことで、当日の不安を大きく減らすことができます。
起床からスタートまで!レース前の過ごし方
起床・朝食: スタートの4時間前には起床し、3時間前までには朝食を済ませておくのが理想です。朝食は、エネルギー源となる炭水化物(おにぎり、パン、バナナなど)を中心に、消化の良いものを選びましょう。脂っこいものや食物繊維の多いものは、胃腸に負担をかける可能性があるので避けてください。
会場到着: スタートの2時間前には会場に到着しておくと安心です。大会当日は、最寄り駅から会場までが混雑したり、会場内が広くて移動に時間がかかったりすることが予想されます。
準備: 会場に着いたら、まず受付を済ませて、ゼッケンと計測チップを受け取ります。ゼッケンはウェアの見えやすい位置に安全ピンで取り付け、計測チップはシューズの紐などにしっかりと装着しましょう。その後、荷物預けの場所やトイレの位置を確認しておきます。
着替え・トイレ・ウォームアップ: スタートの1時間前までにはランニングウェアに着替えを済ませます。トイレは非常に混雑するため、早めに行っておくことが重要です。スタート地点に整列する前に、軽いジョギングやストレッチで体を温めておきましょう。
雰囲気に飲まれない!自分に合ったペース配分のコツ
スタートラインに立つと、高揚感と周りのランナーの勢いにのまれて、ついつい速いペースで走り出してしまいがちです。しかし、これが初心者が最も陥りやすい失敗の一つ、「オーバーペース」です。
前半はとにかく抑える: 最初の数キロは「ウォーミングアップ」くらいの気持ちで、意識的にゆっくりと走り始めましょう。事前に練習で身につけた、自分が楽に走り続けられるペースを思い出し、それを維持することに集中します。
ランニングウォッチを活用する: 自分のペースを客観的に把握するために、ランニングウォッチは非常に有効です。1kmごとのラップタイムを確認しながら、設定したペースから大きく外れていないかチェックしましょう。
後半に余力を残す: マラソンは、後半にどれだけ粘れるかが重要です。前半に体力を温存しておくことで、後半の失速を防ぎ、最後まで自分のペースで走りきることができます。「後半に追い抜く」くらいの余裕を持つことが、結果的に良いタイムや完走につながります。
給水・給食所の上手な活用方法
コース上には、数キロごとに給水所や給食所(エイドステーション)が設置されています。これらを上手に活用することが、完走への大きな助けとなります。
早めの水分補給: 喉が渇いたと感じる前に、こまめに水分補給をすることが大切です。給水所では、水だけでなく、スポーツドリンクも用意されていることが多いので、汗で失われたミネラルを補給するためにも利用しましょう。
無理にすべて取らない: 給水所のテーブルは混雑していることが多いです。特に最初のテーブルはランナーが集中しがちなので、少し先の空いているテーブルを狙うのがコツです。焦って他のランナーと接触しないように注意しましょう。
エネルギー補給: 給食所では、バナナやパン、お菓子など、様々な食べ物が提供されています。自分が持参した補給食と合わせて、エネルギー切れを起こさないように計画的に補給しましょう。ただし、食べ慣れないものを急に食べると体に合わない可能性もあるため、注意が必要です。
ゴール後のケアで翌日が変わる!クールダウンと栄養補給
感動のゴール!しかし、ここで終わりではありません。レース後のケアをしっかり行うことで、翌日以降の体の回復が大きく変わってきます。
クールダウン: ゴール直後に急に立ち止まると、筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。すぐに座り込まず、ゆっくりと歩きながら呼吸を整え、軽いストレッチ(静的ストレッチ)を行いましょう。
水分と栄養の補給: レースで失われた水分とエネルギーを補給することが最優先です。まずはスポーツドリンクなどで水分を摂り、その後、おにぎりやバナナ、プロテインドリンクなどで、枯渇したエネルギー源(糖質)と、筋肉の修復に必要なタンパク質を補給しましょう。
体を温める: 汗で濡れたウェアのままでいると、体が冷えてしまいます。預けた荷物を受け取ったら、すぐに乾いた服に着替えましょう。可能であれば、温かいお風呂やシャワーで体を温め、リラックスするのも効果的です。
マラソン初心者が陥りがちな失敗と対策

初めてのマラソン大会では、経験がないゆえに思わぬ失敗をしてしまうこともあります。事前によくある失敗例とその対策を知っておくことで、本番で落ち着いて対処することができます。ここでは、マラソン初心者が特に注意したいポイントをいくつかご紹介します。
前半の飛ばしすぎ!オーバーペースを防ぐには
初心者が最もやってしまいがちな失敗が、スタート直後のオーバーペースです。大会の高揚した雰囲気や周りのランナーの速い流れにつられて、自分の実力以上のペースで入ってしまうと、レース中盤以降に急激に失速し、最悪の場合リタイアにつながることもあります。
【対策】
・ 自分のペースを体に覚えさせる: 日頃のトレーニングから、自分が楽に長く走れるペース(イーブンペース)を意識して走り、体に覚えさせることが重要です。
・ ランニングウォッチで管理する: 当日はランニングウォッチで1kmごとのペースをこまめに確認し、設定したペースを守るようにしましょう。
・ 「前半は抑え、後半に上げる」意識を持つ: 「ネガティブスプリット」といって、後半のペースを前半よりも上げる走り方が、マラソンでは理想的とされています。前半は体力を温存し、周囲に抜かされても焦らない強い意志を持つことが大切です。
ランナー膝やシンスプリント。よくあるケガとその予防法
トレーニングを始めたばかりの初心者は、まだランニングに必要な筋力が十分についていないため、ケガをしやすい傾向にあります。代表的なのが、膝の外側が痛くなる「ランナー膝」や、すねの内側が痛くなる「シンスプリント」です。
【対策】
急に走りすぎない: 練習量を急激に増やすのではなく、段階的に距離や頻度を上げていくことが大切です。
筋力トレーニングを取り入れる: スクワットなどで太ももやお尻の筋肉を鍛えることは、膝への負担を軽減するのに効果的です。また、体幹トレーニングでフォームを安定させることもケガの予防につながります。
適切なシューズを選ぶ: クッション性の高い、自分の足に合ったシューズを履くことで、着地の衝撃を和らげることができます。
ストレッチを欠かさない: トレーニング前後のストレッチを習慣にし、筋肉の柔軟性を保ちましょう。痛みを感じたら、無理をせず休養することも重要です。
忘れ物はない?大会当日の最終チェックリスト
大会当日に「あれを忘れた!」と慌ててしまうと、精神的な焦りからレースにも影響が出かねません。前日までに持ち物をリストアップし、準備万端で当日を迎えましょう。
【絶対に忘れてはいけないもの】
・ ゼッケン、計測チップ
・ 参加証・受付票
・ ランニングウェア、ランニングシューズ
【あると便利なもの】
・ ランニングウォッチ
・ キャップ、サングラス
・ 補給食、飲み物
・ ワセリン
・ 絆創膏、テーピングテープ
・ ゴール後の着替え、タオル
・ 小銭
・ スマートフォン、モバイルバッテリー
・ 雨具(ポンチョやゴミ袋など)
前日の夜と当日の朝、2回チェックすると安心です。しっかり準備をして、レースに集中できる環境を自分で作りましょう。
まとめ マラソン初心者が大会完走という最高の体験をするために

マラソン初心者が大会に挑戦し、完走という目標を達成するためには、段階的で計画的な準備が何よりも大切です。まずは5kmや10kmといった短い距離の大会を目標に設定し、ウォーキングから始めて徐々に体を慣らしていきましょう。そして、「ゆっくり長く」走るLSDトレーニングや適切な筋力トレーニングを取り入れ、ケガの少ない体づくりを目指してください。
自分に合ったシューズやウェアを揃え、大会当日の流れをシミュレーションしておくことも、不安を解消し、自信を持ってスタートラインに立つための重要な準備です。レース本番では、周りの雰囲気に惑わされず、自分のペースを守ることを徹底しましょう。大変なこともありますが、それを乗り越えてゴールした時の達成感は、何物にも代えがたい経験となるはずです。
この記事を参考に、万全の準備を整え、あなた自身の力で最高のゴールテープを切ってください。応援しています!



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